第60話 想い【Zakao side】 ページ13
ンダホと楽しそうに走ってきた彼女に、俺は向かい合ってた。
俺なんかでいいのかな。
そんな風に考えてしまうのを、必死で掻き消す。
目の前の彼女は、きょとんとしていた。
その瞳は綺麗で、見とれてしまうのも仕方ない。
だって、俺の一番好きな瞳だから。
｢ザカオ。｣
呼びかけられて、はっとそちらを見ると、
にやっと笑うマサイが立ってて、
｢自信持って行ってこい！｣
その手が、俺の背中をバシっ叩く。
その勢いで、よろけて前に出た。
そして、ゆっくりと、後ろにあった手を前に出す。
そこには、ドレス用のロングコート。
作り始めたのは、彼女がここにやってくる数週間前だった。
シルクやマサイから、彼女のイメージを聞きながら、試行錯誤して作る日々。
あいつら、本当に断片的なことしか言わないし、大変だったなぁ。
だけどそれ以上に、そんな素敵な彼女に似合うコートを自分が作ることができることが、すごく嬉しかったっけ。
なんだか、ついにそれを着てもらえるなんて考えてたら泣きそうになって、わざと大きく息を吸う。
｢これ！｣
言うと、
彼女は、そのコートを受け取って、花が開いたみたいに微笑んだ。
それから、その赤みがかったベージュのコートの、裾を覆い尽くす薔薇の刺繍を見て目を輝かせて、
｢すごい素敵…！ありがとう！｣
そう言って嬉しそうに笑ったかと思うと、それをぎゅっと抱きしめる。
同時に、俺の心がきゅっと縮む。
嬉しくて、頬が緩んで、どうしようもない。
｢着てもいい？｣
と、彼女が言うと、
｢馬鹿、お前のだろ。｣
なんてシルクの声と、皆の笑い声。
その後に、また、彼女とぱっと目が合って、
そのキラキラに吸い込まれる。
｢着るね！｣
その声に、
｢どうぞ！｣
俺も、屈託のない笑顔で答えた。
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wakame(プロフ) - HANAさん» わぁぁああ！！！お久しぶり！！！HANAしゃんんん！！待たせたぁあ！！！ また書いていくよ〜！！！(*´ω`*) (2020年4月17日 14時) (
レス) id: 83c6b9e631 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - Mikaさん» 大変お待たせしてしまいました…！！ ぼちぼちと更新再開していけたらと思っております！！ (2020年4月17日 14時) (レス) id: 83c6b9e631 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - うわぁぁぁん、更新だぁぁぁヽ(；▽；)ノ (2020年4月17日 7時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
Mika - 未だに更新待ってるのは私だけですか…？ (2019年10月13日 12時) (レス) id: 37a1820ea0 (このIDを非表示/違反報告)
HANA(プロフ) - 更新！更新！更新〜！！！！ありがとうございましたぁ！！！ (2018年7月13日 19時) (レス) id: 38cba622c1 (このIDを非表示/違反報告)
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