検索窓
今日:7 hit、昨日:14 hit、合計:347,667 hit

☆遊園地デート さん【Silk】【*☆明蛍☆*さんリクエスト作品】 ページ32

彼と遊園地に来るのは、何回目だろうか。

彼の笑顔に、どれだけ元気を貰ってきただろうか。


そして、彼の横顔に、どれだけドキドキしてきたことだろうか。


目当ての乗り物をすべて乗り終わって、少し休もうと、近くにあったベンチに2人。

何回来ても、新しい彼の表情を発見する。

それが、嬉しい。


「ちょっと、飲み物買ってくるよ。」

そう言って、腰を上げようとした時、

「ん、なら俺が行く。」

と、こちらに微笑んでから、駆け出していってしまう。

私はその後ろ姿を見ながら、背中までカッコイイなぁなんて思っていた。

それから、カバンからスマートフォンを取り出して、何でもないようなニュースをみる。

そうしていると、

「あれ、A?」

と、記憶の奥底にまだこびり付いている嫌な声がした。

顔を上げると、そこには、高校時代の元カレが立っている。

その表情は、驚きから、嫌な微笑みに変わって、

「可愛くなったじゃん。」

なんて声になった。

嫌だ。可愛いって言葉は、諒にしか言われたくないのに。

それから、そいつの手が伸びてきて、私の頬に近づく。

私はぎゅっと目を瞑った。

パシンと軽い音がして、


「俺の彼女に、何やってんの?」


と彼の声がする。

恐る恐る目を開くと、元カレがニヤニヤとしているのが目に入った。

そして、私とそいつとの間に入った、綺麗な筋肉のついた腕。

そちらを見ると、彼が凄く怖い顔をして立っている。

「A。1人じゃないなら、先に言えよ。」

元カレの声。

私は、ぎゅっと拳を握りしめた。

もう、私の名前なんか呼ばないでほしい。

それから、キッとそいつを睨む。

「気安く、名前呼ぶんじゃねぇ。」

諒の鋭い声を聞いてから、元カレは愉快そうに去っていった。

☆遊園地デート よん【Silk】【*☆明蛍☆*さんリクエスト作品】→←☆遊園地デート に【Silk】【*☆明蛍☆*さんリクエスト作品】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (136 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
392人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

バニレ - え、とにかく全部最高なんですが……//// (2019年8月14日 19時) (レス) id: a982cf7980 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ひよさん» コメント、ありがとうございます!! ほのぼのと、ふわふわと読める感じのを目指しております! これからも頑張りますね!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
ひよ - ほのぼのしますね(о´∀`о)これからも頑張って下さい! (2018年1月9日 17時) (レス) id: 9013a0ca57 (このIDを非表示/違反報告)
sena_earlybirs(プロフ) - ありがとうございます!wakameさんの描くお話が本当に好きなので、楽しみにしてます! (2017年8月4日 10時) (レス) id: 165c468189 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - sena_earlybirsさん» なので、またチェックしてみて下さいね!! (2017年8月2日 23時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:wakame | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年5月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。