☆無理するなよ 3【Dama】 ページ23
何が、やったぁ。だよ。
こっちはめっちゃ心配してるっつーのに。
なんて思いながら、
冷蔵庫にあった人参とか大根とかを適当に…だけど、消化が少しでもいいように、小さく刻む。
鰹だしのパックを、お湯の中に入れて、
冷蔵庫に白味噌があるのを確認する。
そういや、ネギもあった気がする。
がらりと野菜室を開くと、細い緑のそいつを発見。
取り出すと、名前の嬉しそうな微笑みを思い浮かべて、
自然と頬が緩んじまうのがもう、
きっと俺も末期だ。
鰹だしの出たお湯の中に、人参と大根を入れて火が通る間に、ネギを刻む。
最近、気温差激しいし、それでこじらせたんだろ。
元々、あんまり、無理は出来ない体質だしな。
思いながら、先に味噌をといて、白飯を投入。
お玉で混ぜながら、
窓の外のあたたかな光をぼーっと眺める。
そういや俺も、よく料理なんか出来るようになったな。
なんて。
そっか。あいつのためだからか。
なんて。
彼女の笑顔が見れないからなのか。
色々と、彼女のことばかり、考えてしまう。
なんだかなぁ。
俺の中のお前の存在が、
知らねぇうちに、こんな大きくなってんの。
鍋は、いい感じにぐつぐつしてきて、
溶いておいた卵を、火を止めてから、一気にかける。
追加で、もう少し混ぜたら出来上がり。
病気の時の恒例になってる、この雑炊。
器に盛れば、柔らかくなった白飯と、幸せの卵色に、オレンジの星が光る。
その上からネギをかけて、れんげをさした。
☆無理するなよ 4【Dama】→←☆無理するなよ 2【Dama】
286人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杏莉栖(プロフ) - シルクとモトキのリクエストをした「あみ」です!ありがとうございます!!とてもきゅんきゅんしました!!イケメンすぎてやばいです…( '-' ) (2018年5月17日 22時) (レス) id: d5291e4eb0 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - Mionaさん» コメントありがとうございます! 楽しんでいただけたみたいでよかったです(ノ≧∀≦)ノ!! (2018年4月29日 2時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
Miona(プロフ) - もしかして僕かな?!リクエスト書いてくださり有難うございました!!とても良かったです(*´˘`*) (2018年4月20日 17時) (レス) id: db9cd35d9a (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - あにゃさん» 初コメ、ありがとうございます!! 最高でしたか!? そう言ってもらえてとても嬉しいです!! シルクをイケメンに描くの好きなんです笑 これからもどうぞ、読んでやって下さい!! (2018年4月19日 23時) (レス) id: 98da65900a (このIDを非表示/違反報告)
あにゃ(プロフ) - 初コメです!!もう…最高です…(涎)←シルクイケメン過ぎて堪りませーん\(^^)/ (2018年4月19日 9時) (レス) id: ef7b29524b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ