【ワールドトリガー】アルバイトから、ボーダーに転職しました。 (ページ21)

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20 忘れモノページ21

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｢A兄ちゃん...これ、翔兄ちゃんの本?｣

翔、春菜、和美が学校に行くのを見送ってから
数分が過ぎ

明を保育所へ預けに行くために準備していると

机の上にあった数学の教科書を明が見つけたようだ。

『あれ? 今日、数学あるんじゃなかったかな。忘れたんだな...』

机の上に置いたのに忘れるって...
将来が心配だ。

｢兄ちゃん困る？｣

『どうかな？困るかもね』

確実に困るだろう。

昨日、｢隣の席のゆきちゃんに算数教えてあげるんだ！｣って、
教科書に喋る内容全部台本みたいに書いてたからね...

口臭気にして、何回も磨いてたし
鏡を３０分間占領。

おまけに、壁ドンの練習まで...

数学教える事から、何が起きれば壁ドンに繋がるかは分からないが
とりあえず、算数の教科書を忘れる事は

確実に困る。

まぁ、ゆきちゃんの事は自分だけに教えるって言ってたし
明には、内緒だな。

『明～そろそろ行くよー』

そんなことを思いながら、家の窓を閉め終えたので、明を呼んだ。

だけど、返事は無くシーーーーンッとしている。

先に外に出ているのかと思い、
机の上にあった教科書を持って出ようとしたけど、

『教科書が...ない』

辺りを見渡しても教科書がなかったから

とりあえず、外に出てみようか...

ガチャ。

『明? いる？』

キョロキョロ辺りを見渡すと、道の方に小さい子が歩いていた。

『明ーーー!!』

と、叫べばクルッと振り向いた。

｢A兄ちゃん!! コレ届けて来る！｣

そう言って、持っていた教科書を見せた。

嬉しそうに兄ちゃんに届ける！って、笑っていた...

プップー!!!!

車のクラクションが響き渡る＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

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お久しぶりです(^-^*)/
受験終わったんで、更新します！