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「ここって……？」
「俺が気に入ってるアクセサリーショップだ」
連れてこられたのは高級感溢れるアクセサリーショップ。
入るだけでもカチコチに緊張してしまうようなお店だ。
「A、ピアス空いてんのか」
「ううん」
「ならネックレスだな」
この人しれっと私のアクセサリー選ぼうとしてる？
値札に書いてある数字が予算の倍以上なんだけど。
そんなにお金ないよ！
お構い無しに選んでいる冴さん。
もう二つに絞ってんじゃん。
どっちも可愛いな。
「どっちが好きか」
「んー……こっちの方が好きかな」
「わかった」
そう言ってレジへ足を運んでいく彼を必死に止める。
「ねえそれ高いやつだよね！予算オーバーだよ！」
「俺の予算には収まってる」
「でもさ！」
「俺がしたくてしてんだよ」
「は、はぁ……」
きっと何を言っても買おうとするので諦めることにした。
お会計を終えてまた後ろについて行く。
少し歩くと人気の無い場所に着いた。
「首貸せ」
「うん」
すると私の前に立ちハグをするかたちでネックレスをつけてくれた。
ひんやりとネックレスから伝わる冷たさとは反対に頬は熱を帯びていくのがわかった。
ドクドクとうるさい心臓の音。
それは冴さんからも聞こえた。
自分だけじゃない。
それが堪らなく嬉しくて、ずっとこのままでいたいと思った。
付け終わった後も少しそのままでいて、頭を撫でるなどしてくれた。
ほんとにずるい。
勘違いしてしまいそうになる。
何を？
何を勘違いするの？
疑問が浮かんできたとき冴さんはゆっくりと離れていった。
「似合ってる」
「あ、ありがとう」
そこまで鈍感じゃない。
自分の気持ちくらいちゃんとわかる。
私は冴さんに恋愛感情を向けている。
連絡先ひとつで浮かれていたのも、妹って言われて嫌だったのも。
全ての辻褄が合う。
この気持ちとどう向き合えばいいのか、私にはまだわからなかった。
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moo(プロフ) - 面白いです！今後の展開が楽しみです！ (2023年4月15日 16時) (
レス) @page10 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッコリージュース(プロフ) - らーさん» ありがとうございます！少女漫画みたいになるよう意識してるので嬉しいです！ (2023年4月12日 6時) (レス) id: dfdc9e9ec1 (このIDを非表示/違反報告)
らー(プロフ) - めぇぇぇっちゃ好きですね…現実にいたら絶対惚れますね…2次元でも惚れるけど…最新頑張ってください！応援してます (2023年4月12日 0時) (レス) @page4 id: 2a2ca5b148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッコリージュース | 作成日時：2023年4月11日 17時
