忍術学園の四年生の女の子２

兵庫水軍での水練授業の段 ページ12

準備体操を終え、海に入っていく下級生。




重「皆さーん！まず、基本的な泳ぎ方と種類

の話をするので、集まって下さい！」





舳丸「では、基本の水練の姿勢から、あおりという

泳ぎを教えていきます。 二、三年生の方で 覚えてい

らっしゃる方いますか？」




藤内「はい！水練の予習はバッチリしてきましたか

ら！」




三年生は、全員で あおり を 泳いで見せた。





重「さすがです！これが あおり という泳ぎ方で

す！」




♦あおり とは、

足を前後に開いて閉じる動作で水を後ろに蹴って進みます。この動作をあおりといいます。




舳丸「あっ、待ってください。

装束を着たまま泳ぐので まず、海に身体を慣れさせ

て下さい。」




庄「うわぁ〜、泳ぐと濡れたままの装束が水を含ん

で、重たい…。」



伝七「確かに…。これは、少し身体を慣れさせない

と、泳ぎに入れない。」



佐吉「三年生の先輩方普通に泳いでいたなぁ。」



一平「さすが、先輩方。」



彦四郎「うぅ…慣れていらっしゃる…。」



し「鼻水が止まらないよぉ〜〜〜」



きり丸「うわぁぁっ！しんべヱ鼻水をつけるなぁ！」


乱「ただでさえ、水を含んだ装束を着ているのに！」



平太「うわぁぁ…おっ重い〜〜……。」



孫次郎「平太……大丈夫？…。」



伏木蔵「ろ組 皆で、一旦 手を繋ごう！」



怪士丸「そっ…そうしょう……！」




斜堂「ろ組の皆さん、協力していて…私なんだか嬉しいです………。」




日向「わっはぁはぁ！さすがろ組ですなぁ！」



安藤「なぁ！い組も、協力しなさい！」



兵太夫「あぁ、先生達張り合っちゃって(苦笑。」


三治郎「本当だねぇ〜。」



金吾「うわっ！喜三太 ぁ！ふっつかないでよ！」



喜三太「だってぇ〜重いんだよ〜。」



虎若「ベタベタして気持ち悪いぃ〜」



団蔵「俺！少し慣れてきた！」




乱「神崎先輩と次屋先輩は、海でも縄で繋がれ

ているんですね(苦笑い。」



左門「あぁ！繋がれたままなんだ！」



三之助「俺達、迷子にならないのに！」



孫兵「ジュンコ…1人でお留守番なんて…。」




数馬「孫兵…相変わらずだなぁ…。それより、舳丸

さんと重さん僕の事…。」




重「目立たない！三反田 数馬君ですよね？覚えてい

ますよ！」



舳丸「重…。俺も覚えてるよ。

数馬くん。君は、忍者として必要なものを持ってい

るではないですか。」



数馬「(涙。ありがとうございます！」

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