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episode35【晋助side】 ページ35

その日は変わらぬ学校生活を送った。強いて言うならAが居なかった事だ。しばらくたった日の夕方、神威から連絡があった。


“ちょっと明日用が出来たから、8時にAを迎えに行ってあげてね。”


は?どういう事だ、とにかく、連絡するのも気まずいな。




そう思ってAの家に向かった。そして8時ちょうどにインターホンを押すとAの声が聞こえた。




『はーい。・・・ねぇ神威、髪型可笑しくない?




.




・・・何でいるの?』




随分と驚いていたA。考えてるのか少し放心していた。俺も事を言うため口を開いた。




晋助「今日、アイツ来ねぇよ。用事だと、それで俺が行けって言われたから来た。」




『い、いいよ。晋・・・高杉君。一人で行けるから。』




少し上擦った声そう言うと、足早にすり抜けようとする。何で、そんな冷てぇんだ。それを聞きたくて俺は声を張り上げた。




晋助「待てよッ!」




『何?離して、遅れるから。』




するとAは少し潤んだ目で振り向いた。そして、聞きたい事を言う。答えはハッキリしてんのになァ。




晋助「何で、俺にそんな冷てェんだよ。」




『冷たいって、だって・・・』



こういう時にはハッキリ言わねぇのかよ。ハッキリ言われたら諦めもつくんだ。理由はだって俺らが、




晋助「別れたからか?」




『え?あ、まぁ、そうだね・・・』




図星をつかれてかAは俯いた。俺はコイツにこんな顔させるために付き合ってたのか?




晋助「A・・・いや、何でもねぇ。忘れてくれ。」




そう言って学校に向かおうとすると、Aが話し始めた。




『わかった、高杉君。この際だから言わせてもらうよ。貴方にあの日、言われた事・・・悲しかった。辛かったよ。





こっちの気持ちなんか知らないでしょうね。』




Aの頬には綺麗な雫が静かに伝っていた。





お前だって俺の気持ちなんか知らねぇくせによ。





晋助「俺だって後悔してんだよッ・・・



あぁ、俺ァいつからこんな弱くなっちまったんだろうなァ。」



女1人でここまで必死に取り戻そうとしたことなんてなかったのに…………そこまで惚れてた女を傷つけて、泣かせたのに。






何でまだ、俺は追いかけようとしてんだよ。





晋助「距離、置いた方がいいよな?」




また子「今はそっとしてあげた方がいいっス。」

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朱雀 - 面白くて何回も読んでます! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 026f8a5dae (このIDを非表示/違反報告)
銀魂護衛隊(プロフ) - sherryさん» はい!頑張ります! (2017年10月1日 17時) (レス) id: a075c5c034 (このIDを非表示/違反報告)
sherry - 続き楽しみに待っております (2017年9月27日 17時) (レス) id: 6174fd4bb5 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂護衛隊(プロフ) - コメントありがとうございます!一応作る予定はあるんですが、銀魂しかあまりみないもんで・・・でも、いろいろなアニメを知る機会なので頑張って見ます!これからも応援よろしくお願いします! (2017年9月18日 12時) (レス) id: a075c5c034 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみですもし今後他の作品を作る予定があったら銀魂の銀時か高杉の姉か妹がワールドトリガーかリボーンかアニメKの世界にトリップか転生した作品が読んでみたいです説明が下手ならすみませんこれからも体にきよつけて更新頑張って下さいね (2017年9月18日 9時) (レス) id: 14f5017be6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀魂護衛隊 | 作成日時:2017年7月31日 10時

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