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「ボディーチェックを一緒にやろうとA達に誘われて驚いてたのも、自分がA達より年上だと思ったのも…世良が一学年上の男だと思ったからだろ?
同級生の男なら呼び捨てか君付け…[世良さん]とは呼ばねぇからな…」
「ま、まさかこいつ…!」
新一に言われて漸く分かったのかキッドは自分を指して驚いている。
「そうよ、女の子!」
「マジかよ…」
「おい。この前のベルツリー急行の時に世話になったし、今回は何も盗んでねーから見逃してやるよ」
「あ、そうだった。…ありがとう、あんたのお陰で助かった」
「お、おう…」
お礼を言ったらキッドがキョドったんだけど…失礼ね本当…。
「あ、でも彼女は別みたい」
「彼女は…って…!」
本物の世良真純の飛び蹴りが見事、偽世良真純の顔にヒットした。キッドは物凄い音を立てて床に叩きつけられた。
「テンメェ…よくもボクにスタンガンを…」
「世良さーん、下着下着!」
「丸見えよん!」
蘭ちゃんがタオルを持って来てくれた。その隙にキッドはポンと煙を出し窓からハングライダーを使って逃げた。
「でもさー…何で男子トイレで捕まってたわけ?」
「え?男子トイレ?」
「ああ…実はな…」
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時