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捜査で色々分かった。
○✕△の血は中条さんの物で死ぬ間際に中条さんが遺したダイイングメッセージである事。
刺されたのは停電前だった事。
○✕△が書かれた場所がエスカレーターの入口辺りだった事。
封筒の中身を殺人犯=横領犯が奪った事。
「あの目暮警部、エスカレーターの踏み板を調べてください。今は止めてありますけど死体を見つけた時は動いてます。うずくまって血を流しながら書いたのならその踏み板は血だらけだと思うのですぐわかるかと…」
「あ、ああ…分かった」
近くにいた目暮警部に頼むと警部は高木刑事に指示を出した。
その後、体型がふくよかな刑事さんが来て容疑者のアリバイ確認などして58人の内確実にアリバイが証明出来たのは27人だけ…。アリバイが無いのは31人…。
「目暮警部、リストを見せてください」
「ああ…。
血だなぁ…」
「え?」
「ああ、いや!…A君の顔が新一君や優作君に似とるから、つい…」
「親子ですし、新一とは兄弟ですからね…」
目暮警部の言葉に私は笑って答えた。
似てるんだ私…パパや新一と…。そっか…そっかぁ…。
似てると言われて嬉しくなって、頬が緩んだ。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月26日 17時