【オリックス】氷見さんはぼっちです【2】

氷のエースとオータニさん ページ33

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3月 名古屋

大会を目前に控え、中日との練習試合がある日

あの世界の大谷翔平が来日して名古屋に到着したその時

氷見は先発を任されておりブルペンで調整をしていた

#SD11「うん、A凄いよ
この半月でここまで変化球に磨きが掛かるなんて」


『有さんの教え方が素晴らしいからです！
師匠と呼ばせてください！』


#SD11「えー、名前で呼んで欲しいからやだ」


と氷見はダルビッシュの教えを色々と吸収しまくっていた





翌朝


#13「ろーたん、A知らない？」


#M17「トレーニングルームじゃないの？」


#13「居なかったんだよー」


#M17「じゃあまだメシ食ってるんじゃない？」


#13「いつもだったらストレッチしてるのにおかしい
もしかして、またダルさん？
嫌、ダルさんは今日先発だから…」


#M17「宮城、ホントAのこと好きだよね」


#13「当たり前でしょ」


#M17「俺も結構好きだよ、Aのこと」


#13「えっ………！？」


と宮城は不安に駆られながら食堂へ行くと

そこには



#LAA17「分かる。内転筋を鍛えすぎると良くないよ
好きなトレーニングある？」


『個人的には山本さんの槍投げのトレーニングは少し楽しかったですね』


#LAA17「へぇ、君は手足長いから難しそう」


『胸の筋肉を意識して投げる必要があります』


#LAA17「面白そうだね
俺は下半身強化のストレッチが好きでーーー」


とあの大谷翔平が笑顔で氷見に語りかける姿は

食堂中の選手たちから注目されており




#M17「え……
めっちゃ盛り上がってるじゃん」


#13「確かに高校の時
北陸の大谷翔平
って言われていたけど」


#M17「あー、そんなこともあったな」


#13「どうしよう、あの大谷さんに太刀打ち出来ないよ」


と宮城たちが遠くから2人を見つめていると

たまたま近くにいた日本ハム時代に大谷とチームメイトだった近藤が事情を説明し




食堂に来た大谷は
自分のほぼ同じ食事メニューを食べる氷見に話しかけ


#LAA17「君、いつもそんなメニュー食べてるの？」


『(馴れ馴れしい人苦手
早く食事終えてトレーニングしよう)

あまり食事には興味が沸かないので
体づくりに最も適した食事を食べるだけです』


と無表情で答えた氷見だったのだが


何故かトレーニングや投球の話で意気投合してしまったとのことだった



#Sh3「まぁ、2人とも野球星人みたいなもんだし仕方がないっしょ」

と笑う近藤に対して

宮城は一層落ち込むのだった

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