15話 ページ17
数年後。
少し変わった町並みに1人の女の人がいた。
コートを翻し、ヒールの音を響かせて歩く。
同じような場所をうろうろとしているので、きっと誰かを待っているのだろう。
その女の人＿＿＿速水結月は昔のことを思い出していた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『ユー……私……どうしたら良いの……?』
「……」
あの日、私は悩んでいた。
かつてはぞっとするほと憎んでいた。
つぶす、とも意気込んでいた。
今は？
許しもしない。
けど、復讐もしない。
どうせ、この学級は残り何ヶ月か。卒業して、もう会わなければすむ話。
あんな酷いことをされようが元は仲間。
助け合って、ぶつかって、また助けて。
時に喧嘩して憎んで謝って仲間になって。
あのことが無かったら良いクラスを築けていた。
中々仲が良くて、笑って、泣いて。
私がその局面にあっていたら？
私を疑うのはそうなのかも。
悩めば悩むほど、皆のとの思い出が駆けめぐる。
ダメだ。何かやってやらないと。
良い。許さなくてももう忘れてしまおう。
二つの自分が衝突している。
嗚呼、私はどうしたら＿?
「結月。」
『……?』
ユーが真剣。
「私が居る。」
”君は一人にはならないよ。君について行くよ”
たった一言で真剣な表情とユーの性格から言葉が伝わった。
…人の人生をぶっ壊すのはどうだ?
森元の家族も巻き込んでしまう。
家族は関係ない。
かといって森元に何かしようと思うと、恐らく森元の家族に、権力で捻じ伏せられるだろう。
此奴らには私の手を汚す価値も無い。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
森元サイド
あたしは後悔していた。
何故あんなことを?
きっと、ストレスとかから血迷っていたんだろう。
浅野君とかかっこ良くないし。
一度狂ったら、また狂うかも知れない。
彼女は一度狂った。
人を殺しかけた。
どうしよう。
あたしのせいで彼女の人生をめちゃくちゃにしたら。
その後悔から病んだ事もあった。
入院したこともあった。
嗚呼、血迷っていたのがとけるのが全てが取り返しの付かなくなった時だったなんて。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
それから数年後。
病院を脱走して町にいた。
当てもなくフラフラと歩く。
また看護師さんから連れ戻されるのだろうな。
そう思ったとき。
彼女は志崎さんといた。
ニコニコと健康そうに笑っている。
彼女は健在だ。
そう思ったとき、初めて後悔が少し和らいだ。
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ユッビー - 綾部伊沙さん» こちらこそ、神作の申請ありがとうございます✨ (2022年2月13日 12時) (
レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - ユッビーさん» さっきしました! ホントに神イベントに参加させて頂き、コメも……ありがとうございます! (2022年2月13日 11時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユッビー - ありがとうございます！感謝です…✨裏切るの…？、裏切るの…？２、裏切るとか…の方にも、評価＆コメントしといたので、確認お願いします_(._.)_ (2022年2月13日 11時) (レス) id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
綾部伊沙(プロフ) - ユッビーさん» 右星ありがとうございます! イベント？もう押しました！ (2022年2月13日 11時) (レス) id: b1825981c0 (このIDを非表示/違反報告)
ユッビー - 綾部伊沙さん» 続編？も読みに行ってきます♬ (2022年2月13日 11時) (レス) @page19 id: 47dc307598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾部伊沙 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e8e9c819a37/
作成日時：2021年11月10日 18時
