検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:52,712 hit

これから ページ40

「お疲れ様」

「はい」

首領に全てを報告する

「君達の独断だから本当は処罰すべきだけど……結果的にはちゃんと原因も判ったから良しとしよう」

「ありがとうございます」

そう言って頭を下げる

「これからも幹部として、この組織を引っ張っていってくれ」

そう言われて私は少し黙る

「如何かしたかい」

「首領、私に幹部はまだ務まらないかと思います」

「何故?」

首領は笑顔を崩さずに私に尋ねる

「私はまだ……人への対応が分かってません」

そう言って下を向く

「此処数日で何と無く距離があるように感じました。そして私はそれを判断するのが苦手です。於菟がサポートしてくれたからまだしも、私に務まらない大役かと」

そう言えば首領は納得したように頷く

「確かに人への接し方が君は苦手だね…そうだね」

首領は少し考えてから

「於菟君を側に置いたら如何だい」

「え?」

「そうすれば君の負担もかからないし、他の幹部も幹部補佐がいるから於菟君に幹部補佐をやってもらったら如何だい」

確かに於菟のおかげでとは言ったけど……

「それは於菟が_______」

「オレはいいよ」

いつのまにかいたのか、於菟がそう返事をする

「では君達二人で、如何かな」

そう言われて私はため息をつく

まあ……良いか

「そうします。ありがとうございます」

「ありがとう」

そう言って首領に頭を下げる

本心を言えば、本当は幹部の座は私には重い

でもまあ……これまで周りの人が助けてくれた

協力してやれば、きっと出来るかもしれない

もう縛られるものもない

扉を開けると中原様が待っていた

「お、どうだった?途中で於菟が入っていったけど大丈夫だったか?」

「ええ、処罰はなしです。但し幹部は続けます。於菟が補佐です」

「よろしくな、中也」

そう言えば中原様も予想通りだったのか驚かない

「ま、頑張ろうな」

「はい」

そう言って並んで歩く

これから私達はまだまだ成長していく

首領に拾われて、中原様と太宰様に稽古をしてもらい、様々な人に助けられた

今度は私の番だ

「未熟者ですが、がんばります」

「おう、頑張れよ」

そう言って、また忙しい一日が始まった








ー完ー

終わりに→←過保護



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
171人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミレー - リュカさん» ありがとうございます(*^□^*) お返事楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!新作が出来次第またお知らせしますね〜 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 無事完結おめでとうございます(*^□^*) 物凄く悲しいですが最後まで読めて良かったですv(・∀・*) 新作楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» そうですね。続きお楽しみに〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 良かった夢主ちゃん無事でした(´;ω;`) どうなるかと思いましたが、安心しました(。-∀-) (2019年12月8日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リュカ | 作成日時:2019年11月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。