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名前 ページ32

「にしても、名前が無いと不便ね」

「お前がつけてよ」

そう言われて私は目の前彼を見る

「じゃあ「於菟」でどう?」

そう聞くと、彼は自分のつけられた名前を呟く

「悪くない」

「じゃあ於菟よ」

そう言って彼の手を引き、ポートマフィアへ向かう

これであの人の居場所も判る

きっと湊は彼の計画もわかる

「於菟、貴方の特技は?」

「えっと……機械の真似?」

「役に立たない」

「殺し?」

「採用ね」

そう言えば彼は首を傾げる

「ポートマフィアがあの人から貴方を守ってあげる。私の幹部の地位を使ったら確率も上がるわ」

そう言えば彼は驚いた様な、警戒している目を私に向ける

「なんでお前はオレに其処までしてくれるんだ?」

そう聞かれて私は彼の頭を撫でる

私よりまだ幼さそうな彼を弟の様に見ているのかもしれない

「……同じだからさ」

そう言えば彼は警戒を解く

嘘はついてない

彼と私は、同じだ

良い意味でも悪い意味でも









「で?連れ帰ったと?」

中原様にそう言われて頷く

「彼の許育は私がします」

「でもなァ……」

「私は良いと思うよ」

同席していた首領がそう言って於菟を見る

「素質は十分ありそうだし異能も利用すればA君並みに成長する訳だ。それに二人はそっくりだしAちゃんは全然大人に見えないから容姿で油断させれる」

それを言われて一瞬首領を睨みそうになったが抑える

「そうじゃのう……顔もよし、頭も良いみたいじゃからのう」

「ええ、テストはさせましたし身体能力は私が保証しましょう」

「ダメかい?中原君」

そう聞くと、首領第一の中原様は

「……首領がそう言うのなら」

と承諾した

「彼の名字はないのだね」

「私とは姉弟なので森で良いでしょう」

「では、君は今日から森於菟だ」

「もり、おと……」

そう呟いてから於菟は嬉しそうに笑い

「ありがとう」

そう言った時、その場にいた殆どの人が天井を仰ぐ

「……可愛いな」

「まあね、私の弟ですから」

そう言って笑っておいた

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ミレー - リュカさん» ありがとうございます(*^□^*) お返事楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 17時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます!新作が出来次第またお知らせしますね〜 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 無事完結おめでとうございます(*^□^*) 物凄く悲しいですが最後まで読めて良かったですv(・∀・*) 新作楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» そうですね。続きお楽しみに〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 良かった夢主ちゃん無事でした(´;ω;`) どうなるかと思いましたが、安心しました(。-∀-) (2019年12月8日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年11月8日 19時

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