兄の友人 ページ9
家に帰りたくない……
鏡花達は武装生徒会らしい
今日は兄の学校も新入生の入学式で早く帰ってる
「……ただい______」
「お帰りA!」
「邪魔」
そう言って抱擁をスルーする
すると、家のリビングに黒髪のこれまた美形の男子生徒いた
白い学ランだから兄と同じ学校……
「Ты его сестра?」
「……ロシア人ですか」
「彼は転入生のフョードル・ドストエフスキー。同じく“林檎自 殺倶楽部”の一員だ」
ああ、あのよく判らない部活か
「……はじめまして、気軽にフェージャと呼んでください」
流暢な日本語だ
「……兄さんの学校はどうだった?」
「退屈だった。これも全てAが居ないからだろう」
「いや、ない」
そう言って部屋へ行くとフェージャさんが私の部屋に入ってくる
「ノックしなさい」
「失礼、ところで、太宰君は知ってますか?」
何故早々に聞いてくる
「……同じ学園ですよ」
「ほお、先輩なんですか?」
「ええ、彼の方が」
そう言うとフェージャさんは少し笑う
うわあ……色気がある
「……言っときますけど、兄さんと絡んでても良いことありませんよ?”白髪の貴公子“なんて言われてますけど実際はシスコンですから」
「ええ、知ってますよ」
知ってて何故絡むのかも判らない
そう思いながらじっとフェージャさんを見るとまた小さく笑われる
「澁澤さん、僕はお邪魔しますね」
「ああ、またチェスをしにくると良い」
そう言ってフェージャさんが帰ると兄はとても良い笑顔で
「今日の晩御飯はAの好きな筍ご飯だ」
「兄さんも好きでしょう。それに私の場合は炊き込みご飯です」
そう言いながらも内心は少し嬉しい
取り敢えず制服から着替えて夕食を食べながら話す
兄さんは相変わらず恋人が如何とか言ってるが生まれてこの方彼氏などいない
好きな人もいない人に飽きずに聞いてくる兄さんの神経もある意味尊敬だ
歯を磨いてお風呂に入り寝る準備をする
この一週間は一年は慣れるまで研修故に四時間
せめて明日は太宰先輩に絡まれたくない
「A、明日は一緒に」
「兄さん、ノックしてください」
そういえば入りながらノックする兄さん
横着するな
「明日は一緒に登校しないかい」
「……まあ、一日くらいなら」
そういえば兄さんは満面の笑みを浮かべる
まあ……貴公子も強ち間違えてないかもね
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リュカ(プロフ) - 長音_chinon_さん» ありがとうございます!本当ですね……直しておきます!ありがとうございます! (2019年10月9日 19時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
長音_chinon_(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいたます!!一つ思ったんですけど梶井さんのやつマッドサイエンティストではないでしょうか? (2019年10月9日 18時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 美玲さん» ありがとうございます!はい、そんな風な感じの夢主にしてるんですよ〜中也さん、出てるのでお楽しみに! (2019年9月30日 21時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
美玲 - 初めて見ましたけど「人間的に失格」とか凄く夢主毒舌だけどピュアですね!続き楽しみにしてます!それと……中也さんって出ますか? (2019年9月28日 16時) (レス) id: 3490bed0b6 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - I am gotさん» ありがとうございます!頑張りますね (2019年9月23日 16時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年9月22日 13時