小人達 ページ40
「白雪姫をいじめるな〜!」
樋口さんの一言で小人役の皆が石を投げ出す
「ま、待って!この人は悪くないから」
そう言って中也さんの前に出ると小人たちは少し見てから標的を太宰先輩に変えた
「ちょ、白雪姫!私も悪くないでしょ?」
「小人さん、この人変人です」
「ならば川に流すか」
「先輩がそういうなら!」
「おい怒りん坊!それは流石に可哀想だろ」
「なに?」
……あれ、これアドリブだよね
「ま、まあまあ」
そう言って間に入ると二人はお互い反対方向を見る
「……小人達は王子様を川に流すことにしました」
「あーれー……あ、このまま死ねるんじゃない!?」
「そして王様は王子の持っていた馬を撫でながら白雪姫を見ました」
「何故手前は城から逃げ出したんだ?」
「……あの王子がこの城にくると言う噂があったので」
「いや、それがない。もし川から生きて俺の城に来ようとしても絶対に入れない。俺も彼奴は何故か気に入らない」
そう言われて私は少し微笑みながら
「……なら戻ります」
「ああ……小人達に挨拶はいいのか」
「もうしました」
そう言って小人達の方へ向いて手を振る
「……なあ、白雪姫」
「はい……」
「……俺との婚約を少し考えてくれないか?」
「王は白雪姫に告白しました。白雪姫は驚きながらも申し訳なさそうな顔をします」
「……私は、貴女に拾って貰った領地もない何もできない娘ですよ?」
「構わない、俺が……一目で惚れてしまったんだ」
そう言う中也さんの演技はとても上手かった
「……私で良いのなら」
そう言った時、中也さんは観客に背を向けて顔を近づける
「……ありがとう」
中也さんで見えない客席には拍手があった
チラリと見えた兄さんは中也さんを睨んでいた
「……その頃、王子様は」
「あー……あ!そこのお嬢さん!私と結婚______」
「川を流れながら女性を口説こうとして不審者に間違えられていましたとさ。そして、王様は城に帰りもう一度鏡に尋ねました」
「鏡よ鏡、世界で一番強いのは誰だ?」
「それは、森に住む小人達です」
「……はあ!?」
「おしまい」
「終わった……」
「……A、演技上手かった」
「鏡花も上手かったよ。それに武装生徒会の人達は舞台設置をしてくれてありがとうございます」
そう言えば皆キョトンとした後
「如何いたしまして」
と言って笑った
「……あ、A、シフトの時間」
「あ」
急いで元の男装をして教室へ向かった
その後、ある事が起こるとは知らずに
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リュカ(プロフ) - 長音_chinon_さん» ありがとうございます!本当ですね……直しておきます!ありがとうございます! (2019年10月9日 19時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
長音_chinon_(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいたます!!一つ思ったんですけど梶井さんのやつマッドサイエンティストではないでしょうか? (2019年10月9日 18時) (レス) id: a14d8293f8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 美玲さん» ありがとうございます!はい、そんな風な感じの夢主にしてるんですよ〜中也さん、出てるのでお楽しみに! (2019年9月30日 21時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
美玲 - 初めて見ましたけど「人間的に失格」とか凄く夢主毒舌だけどピュアですね!続き楽しみにしてます!それと……中也さんって出ますか? (2019年9月28日 16時) (レス) id: 3490bed0b6 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - I am gotさん» ありがとうございます!頑張りますね (2019年9月23日 16時) (レス) id: ca9d24e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年9月22日 13時