検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:155,443 hit

218 ページ18

誰よりも私に近い存在。

それがヨンホオッパだった。


そのせいでいくら口で否定しても
ヨンホオッパがくれる優しさと温もりが
どうしても欲しくなってしまう。


デビューしてそれもなくなってた。


そのはずなのに・・・。


ユラにはすぐにバレた。

無理してるでしょって。


否定したのに、すぐにユラはオッパを連れて来た。

Aのこと聞き出したのヨンホからなの。

そう言いながらしかめっ面をして。

決別したい事務所にわざわざ行って。






それから奇妙な関係は続いてる。


友達とも呼べない関係。

もちろん恋人ではない。









話し声が聞こえて、意識が浮上していく。

この声は…オッパたちだ。


そう思うと鈍かった身体が軽くなった。




あの日、泣いて縋ってしまった日から
なんとなく距離感が上手く取れなくなった。

私はある目的のために今ここにいる。

それを知っているのは私だけ。
ユラにも話してない。


一度死んでしまった私は新しい私になろうとした。
でも、なり切れるわけなかった。

捨てきれるほど強くもなかった。


ただ、今を生きていたい。

オッパたちと笑っていたい。








それが叶うわけもない。









明日も早朝からスケジュールが詰まっている
オッパたちは上の階に帰っていった。

テテオッパは帰りたくないってだだこねてたけど。


グクオッパが帰り際に指輪を付けてる手を取って、

一回空っぽになって休めよ、なんて言うから。

心臓がずきりと痛くなった。



オッパの優しさを受けれるほど綺麗じゃない。

純粋になんてなれないんだよ。


でも嬉しかった。






♪〜♪〜


「…ヨボセヨ。おじい様。

はい。大丈夫です。心配しないでください。

おじい様の力を借りたいときにちゃんと助けて貰いますから。

はい。まだ自分で頑張ります。…では。」



頭のなかを色んなパターンがぐるぐるする。

狂ってしまった軌道を戻さなければならない。

それにはまだ色んなちからが必要。




そろそろ次の段階に進まないと間に合わない。








作業室のパソコンを起動させて、あるファイルを開く。

そこにはすべてが詰まってる。



あの日から・・・今までの・・全てが。





画面に居る人物にそっと手を伸ばす。

滲む古い写真。



私とあの人。





目を閉じて、ピアスを触った。

219→←217



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (113 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
222人がお気に入り
設定タグ:BTS , EXO , SEVENTEEN
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

umi - 面白すぎます! (2018年12月6日 16時) (レス) id: 2ec896ea56 (このIDを非表示/違反報告)
VV(プロフ) - 舞桜さん» NCTだとヨンホさん推しです!笑。シカゴ兄さんいいですよね!! (2017年4月5日 9時) (レス) id: 1e1511b774 (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - 最近ヨンホ氏の魅力沼にハマってしまいました…ものすごーくこの作品でもオッパ感出まくってます。 (2017年4月4日 18時) (レス) id: 4b160cd092 (このIDを非表示/違反報告)
VV(プロフ) - みずきさん» みずきさんコメントありがとうございます。ノロノロ更新ですが頑張ります!! (2017年3月30日 23時) (レス) id: 3587de7370 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - とっても面白いです!更新頑張ってください☆続きが楽しみです!! (2017年3月30日 2時) (レス) id: ac38f53874 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:V.V. | 作成日時:2017年3月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。