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誰よりも私に近い存在。
それがヨンホオッパだった。
そのせいでいくら口で否定しても
ヨンホオッパがくれる優しさと温もりが
どうしても欲しくなってしまう。
デビューしてそれもなくなってた。
そのはずなのに・・・。
ユラにはすぐにバレた。
無理してるでしょって。
否定したのに、すぐにユラはオッパを連れて来た。
Aのこと聞き出したのヨンホからなの。
そう言いながらしかめっ面をして。
決別したい事務所にわざわざ行って。
それから奇妙な関係は続いてる。
友達とも呼べない関係。
もちろん恋人ではない。
話し声が聞こえて、意識が浮上していく。
この声は…オッパたちだ。
そう思うと鈍かった身体が軽くなった。
あの日、泣いて縋ってしまった日から
なんとなく距離感が上手く取れなくなった。
私はある目的のために今ここにいる。
それを知っているのは私だけ。
ユラにも話してない。
一度死んでしまった私は新しい私になろうとした。
でも、なり切れるわけなかった。
捨てきれるほど強くもなかった。
ただ、今を生きていたい。
オッパたちと笑っていたい。
それが叶うわけもない。
明日も早朝からスケジュールが詰まっている
オッパたちは上の階に帰っていった。
テテオッパは帰りたくないってだだこねてたけど。
グクオッパが帰り際に指輪を付けてる手を取って、
一回空っぽになって休めよ、なんて言うから。
心臓がずきりと痛くなった。
オッパの優しさを受けれるほど綺麗じゃない。
純粋になんてなれないんだよ。
でも嬉しかった。
♪〜♪〜
「…ヨボセヨ。おじい様。
はい。大丈夫です。心配しないでください。
おじい様の力を借りたいときにちゃんと助けて貰いますから。
はい。まだ自分で頑張ります。…では。」
頭のなかを色んなパターンがぐるぐるする。
狂ってしまった軌道を戻さなければならない。
それにはまだ色んなちからが必要。
そろそろ次の段階に進まないと間に合わない。
作業室のパソコンを起動させて、あるファイルを開く。
そこにはすべてが詰まってる。
あの日から・・・今までの・・全てが。
画面に居る人物にそっと手を伸ばす。
滲む古い写真。
私とあの人。
目を閉じて、ピアスを触った。
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umi - 面白すぎます! (2018年12月6日 16時) (レス) id: 2ec896ea56 (このIDを非表示/違反報告)
VV(プロフ) - 舞桜さん» NCTだとヨンホさん推しです!笑。シカゴ兄さんいいですよね!! (2017年4月5日 9時) (レス) id: 1e1511b774 (このIDを非表示/違反報告)
舞桜(プロフ) - 最近ヨンホ氏の魅力沼にハマってしまいました…ものすごーくこの作品でもオッパ感出まくってます。 (2017年4月4日 18時) (レス) id: 4b160cd092 (このIDを非表示/違反報告)
VV(プロフ) - みずきさん» みずきさんコメントありがとうございます。ノロノロ更新ですが頑張ります!! (2017年3月30日 23時) (レス) id: 3587de7370 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - とっても面白いです!更新頑張ってください☆続きが楽しみです!! (2017年3月30日 2時) (レス) id: ac38f53874 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:V.V. | 作成日時:2017年3月23日 23時