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「お茶、ありますか？」
「えーと。あ、ウーロン茶あるみたいですよ。」
私の言葉にナムジュン君はメニューを見てくれた。
そこには日本語と英語で書かれたメニューがあった。
「そうだ、ヌナ。
ユンギヒョンとの曲はどうですか？」
「あとすこし編曲したら完成します。」
「へ〜いいなあヒョンは。
ジョングガの羨ましがってましたし。」
「僕の方がヌナと最初に仲良くなったのに。
いつのまにかユンギヒョンとってなってたから。」
「ナナさんが決めちゃったから、ね。」
ナムジュン君は見た目とは違って紳士的。
それにグクくんはマンネらしさを持っている。
それはなんとなく分かる。
セフンくんやテミナとどこか似てる。
「ん？俺とは不服か？」
「そんなことない、凄く楽しい…。」
急に箸を止めてユンギ君が聞いてくる。
それに一緒に作曲している時を思い出す。
一人で音の渦に飲み込まれてた時と違う。
ユンギ君と居るときは音が自然に鳴っていた。
「・・・ふん。」
「(ヌナ笑った)」
「楽しみにしてますね。」
「はい。頑張って完成させます。」
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「…A。」
トイレから戻ると個室を出た廊下で
ユンギ君が待っていた。
「ユンギ君、どうかしましたか？」
「それ、、、いい加減敬語やめろよ。」
「…気になりますか？」
「俺のが一応年下だし敬語つかってねぇのに。」
「…頑張ります。」
壁に寄りかかってたユンギ君が目の前に来る。
「俺、ヒョンに負けたくない。」
「？？？？」
「これが誰からなのか、分かっては居るけど。
Aは分かりやすすぎるから。」
「…ユンギ君？」
「まあ、いいや。これ。」
ユンギ君はポケットから小さな包みを出して
私の手を取ってその上に乗せる。
小さなピンクのリボンがついている。
「Aもうすぐ誕生日じゃん。」
「…え。」
「それ当日は俺祝えないし、先に渡しとく。」
「…ありがとうござ、い…。」
言葉を遮るようにユンギ君の指が唇に触れる。
アイリーンオンニの言葉が蘇る。
この瞳を知ってる。
近づいてくる影を避ける。
「…ごめんなさい。」
「まあ、分かってたけど。」
「・・・・・。」
「まだ諦めたわけじゃないし。
はっきり言葉にすんな。」
「…でも。」
「すんな。」
そういってユンギ君は先に部屋に入って行く。
その後ろ姿を見送って、来た道を足早に戻る。
何もかも吐き出しそうだ。
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作者名：V.V． | 作成日時：2018年6月18日 0時
