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テミナを振り切って帰ってきた。
懐かしさと同時に沸いてきた罪悪感。

あの時週に何回かある日本語のレッスンを
彼、テミンは真剣に真面目に取り組んでいた。

日本でも活躍するようになって、
たまたま見たTV番組の中できれいに日本語を話してた。


感傷に浸ってる場合じゃない。


すぐさまTVを付けて確認する。
パフォーマンスはどうやら終わってしまっているけど
1位発表はまだのようだ。

ハギョンやジェファナに言われたからではないけど、
もともと帰ってこれなかった時のために録画もしてる。
でもその瞬間を一緒に感じたいと思って。
帰ってくるとき急ぎ足になっていた。


ぷしゅ
ビール缶のプルタブを空けて一口飲む。

なんかこっちが緊張して口が乾く


「…みんななら大丈夫だよ…」



MCから放たれる言葉『VIXX!!!』
それに無意識に力が入って握っていた手を開く。

涙を流してる6人。
それでも感謝の言葉をしっかりと述べてて。
そんな姿にいつの間にか泣いていた。

最後までペンに手を振っている。



「いい男たちだよ、VIXXは。」


嬉しくなってビールを一気に飲み干した。




ピコン

«Aヌナ、サランゲー»

«僕らが1位だって‼»



ジェファナから来たメッセージ。
それにおめでとうと返しているとかかってきた着信。



「…テグナ。」

LE「………A…。」

「テグナ、おめでとう。」

LE「A見てたの?」

「うん、本当におめでとう。」

LE「ありがとう…みんなのおかげ。」



いつもよりもさらにか細くなった声。

ステージでしゃがみ込んでいたテグン。

今も涙が止まっていないのか鼻を啜る音も聞こえる。



「ペンのみんなの応援やスタッフさんたちの
サポートがあってここまで来れたね。
でも一番はテグンたちが必至に練習して努力した
結果がこの1位なんだよ。…おめでとう。」


LE「Aありがとう。
欲しい言葉をくれて本当にうれしい。」

「私は見てるだけだけど、みんなの努力
本当にすごいと思うの、だからこれがスタートだね。」

LE「うん。これからも努力する。もっと。
これがゴールじゃないから…頑張る。」



声に力が戻って来ていて安心する。
テグンの後ろから呼んでいる声がする。



「テグナ、呼ばれてるよ?」

LE「うん。わかってる。」

「じゃあ切るよ?」

LE「…待って、Aサランヘ。」



そう言って切れた。

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設定タグ:VIXX , K-POP , KEN   
作品ジャンル:タレント
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作者名:V.V. | 作成日時:2016年9月22日 22時

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