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歌謡祭で堂々とした
パフォーマンスをみせて、
新人らしからぬ盛り上がりをみせた。
Aのステージ。

観客を煽ってたし。
ステージで見てたアイドルや俳優たちも
ノリに乗っていた。


俺らの前だったから、
メンバー全員で準備の合間に観た。

まだまだ進化してるAに
負けないパフォーマンスをしようと決意する。

気合い入っているのは俺だけじゃない。

ヒョンたちも同じくだった。



ステージから捌けたのに
Aは楽屋に戻ってこなくて、
マネジャーのヌナぬ聞くと挨拶できてない
人たちのところに行ってるらしい。

待ってればいいだけのことなんだけど、
なんとなく、嫌な予感がして。
Aを探してウロウロしてる。



JK(あいつ、目を引くから。)


話しやすいし、媚びてないし、
サバサバしてるし、綺麗だし。

良いところが目立つからすぐ引っ掛けてくる。

男を。…言い方はあれだけど。

見てくれだけで近寄ってくるやつらもいる。


だから目を光らせてないと。





JK「…あーA…って。」


見つけた後ろ姿に声をかけようとするけど

目の前にいた誰かがAの頭を撫でた。

軽くポンポンって。

それにAは嫌がってなくて。


ほら、俺だけがイライラする。



seventeenとか男だらけじゃん。

なんでそこに女1人でいるわけ?

危機感感じてないでしょ。







JK「…A!!」



だから敢えて声を大きくだした。

同年代や年上もいるけど、俺のが先輩だから。

牽制の気持ちを込めて。



「あ、グクオッパ!
なんでここに?出番は?」

JK「防弾は次の次。
俺は態々迷子を探してやってたの。」

「迷子じゃないってば(笑)
挨拶周りできてなかったから。」

JK「俺らのステージより大事な訳?」

「そうじゃないですよ。もう。」


近寄ってきたAの左手を掴んで
俺のリングを触る。


JK「すいません。
こいつ連れて行きます。」

「ちょっとオッパ!?…えっと失礼します!」


こっちをみてる13人の視線を感じながら
Aの手を引いて歩く。


俺を睨みつけるような視線をしてるやつ。

その人物を要注意リストに入れながら。


ぶつくさ文句を言ってるけど、
Aはそのままついて来てくれた。

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作者名:V.V. | 作成日時:2016年12月30日 17時

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