MY BFF (ページ27)

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｢ありがと、チャンビニヒョン。チョコ持ってるから後であげるね。｣

｢ポッポでも良いよ♡｣

｢チョコあげるね。｣

即座に言い切って捨てればメイクヌナやヒョンがこれでもかとばかりに笑い、チャンビニヒョンはガックリと項垂れる。

いつもの事だから正直な所そこまでショックは受けて居ないで有ろうに泣き真似まで始めたチャンビニヒョンに一度チョップを決めておく。

｢酷い！冷たい！｣なんてやんややんや言うチャンビニヒョンに適当にはいはいと相槌を返す。

｢Aぽっぽ嫌いだよね｣

｢ん？別に嫌いって訳じゃないよ。｣

ムスッとしてチャンビニヒョンが此方を見上げながらそう言って来るから、どこら辺からそう思ったのかは分からないけれど否定しておく。

実家ではおはようとかおやすみのキスはあったし、この歳に成っても実兄に挨拶のキスをしたりもする。

｢嘘だぁ！！！俺Aにぽっぽされた事ない！！！｣

｢そうでしたっけ … ？｣

｢酷い弟だよほんとに！！！｣

チャンビニヒョンの指摘に確かに言われればそんな気がしないでも無い … と少し考えて見る。

言われて見ればその場のノリとか番組の流れで、以外に自ら進んでメンバーにキスをしたりハグをしたりする事は全く無いと言う訳では無いけれど、決して多い頻度では無い気がして来た。

｢じゃあ今度から挨拶のキスしますか？ㅎㅎㅎ｣

｢エッッッ｣

チャンビニヒョンがうだうだ言って居たからそう提案しただけなのに大袈裟に驚くその姿に苦笑する。

家族として居た事なんだから殆ど家族同然のメンバーにする事くらい別にどうって事無いのだけれど、流石に挨拶のキスはやりすぎだったろうか。

驚いたきり反応を返さないチャンビニヒョンの目の前でヒラヒラと手を上下させて反応を伺うけれど固まって動かないので取り敢えず放置しよう。

｢ポムはこういう男です｣

｢そうですよ、こういう男なんです。｣

チャニヒョンとヒョンジナが何故か俺の事をディスって居る気がするけど、まぁ良いだろう。

｢ヘアメイクしてきますね、STAYあんにょん。｣

チャニヒョンの持つカメラに向かって挨拶をしてからヘアメイク用の台に移った。