MY BFF (ページ26)

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今回のカムバックはKINGDAM後初めてのカムバックと言う事も相俟ってメンバーもスタッフさんも会社も特に力を入れて居る。ビジュアル面も過去最高値を目指して居る、と息を巻きながら語っていた昨日のメイクヌナを思い出してちょっと憂鬱になる。

いや、別にメイクが嫌いとかヌナが嫌いとかそういう事は一切ないんだけれど俺がメイクをしてると、

｢俺達にからかわれて拗ねてた可愛い弟です ㅎㅎ ｣

｢バンチャニヒョン、ポム横から見るとほんとに睫毛が長くてくるんってしてますよ｣

こうやって外野が煩くなるのがテンプレートだからだ。

野次馬を飛ばす様にキャッキャッと話すヒョンジンとカメラを持って此方まで来たチャニヒョンにまたもや若干からかわれつつ動いたら後が怖いので身体は固定したまま文句を言っておく。

｢メイク中の弟で遊ばないで下さいよ … ｣

｢ヤー！ごめんよ！！｣

｢ヒョンジンに言ってない！！！チャニヒョンに言ったの！！！俺とお前は同い年だよ！！！｣

九月生まれが異常に多い00'sの中で唯一の十二月生まれな上に、生まれるのが後数時間遅ければイエニと同lineだったからとヒョンジンは何かと俺の事を弟扱いしてくる節が有る。

めちゃくちゃ納得行かないが？？？？？

チャニヒョンに向けて使った "弟" と言う単語にここぞとばかりに反応してはニヨニヨと笑うヒョンジンに言い返すと少し身体が動いてしまったのかメイクヌナにガシッと肩を掴まれる。

言葉は無くとも確かに圧を感じてしゅんと小さくなればヒョンジニとチャニヒョンの笑い声の笑い声が弾けた。ムカつく。

｢もう誰でも良いから助けてください … ｣

｢ヤー、Aの事いじめないの！｣

後ろからお菓子を袋を片手に持ったチャンビニヒョン近付いて来てが俺とヒョンジンの間のスペースにグイッと身体を滑り込ませる。

食べる？と聞く変わりに口元にアーモンドが運ばれたので取り敢えず食べておく。ナッツならカロリーも低いし大丈夫だろう。

あまじょっぱい独特な味が口いっぱいに広がる。

｢おいしい。｣

｢でしょ？最近ハマってるハニバタナッツ。｣

｢もういっこ！｣

あ、と口を開けばチャンビニヒョンが今度は三つ程口の中にナッツを放り込んでくれたので有難く咀嚼して行く。