MY BFF (ページ25)

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実は最近仕事の為に少しだけ身体を絞って居る。

俺の好きなピザやラーミョンは特にカロリーが高いからここ一週間程食べて居ないし見ると食べたくなるから見ても居ない。それを知ってるのにこの悪魔うさぎヒョンは！！！

リノヒョンの背中からパッと離れてチャニヒョンの方へ行こうとすれば、いつの間に持っていたのかチャニヒョンの手の中に有るカメラが俺とリノヒョンが居る方を写して居た。

｢酷いヒョン達ですよね、これがStrayKidsの実態です｣

カメラにそう語り掛けた直ぐ後にメイクさんから｢ポム次座ってね｣と指示が入ったので返事を返す。

｢すみませんチャニヒョン、リノヒョン、カメラ置いてってもいいですか … ？｣

｢良いよ、行っておいで。｣

ちゃっかりヒョンにカメラを押し付けてからメイクさんの方にパーッと走って行けば、丁度メイクが終わったで有ろうピリとスンミンとすれ違う。

｢二人が終わったって事は俺の隣イエニか！｣

｢ヒョンジナだよ。｣

｢ ……… ｣

今日はどうやら俺の事をからかいがちな人との距離が近いらしい。あからさまに肩を落とした俺の姿に二人が笑った。

椅子の方をチラッと見てみれば確かに少し長めな髪の毛が見えて余計悲しくなる。出来る事なら俺に優しいピリとかスンミナで周りを固めたい、最近はイエニもヒョンに乗っかって弄って来たりするけど可愛いから全て許せる。ヒョン達は別ね。

｢ピリクス～スンミナ～ … もう一回メイクやんない？｣

｢ヤー、A！！！俺の隣嫌なの？！｣

｢ヒョンジナ！！動かないで！！ポムはさっさと座る！！｣

ワンチャン狙って二人に絡んで居ると聞こえて居たのかヒョンジンの方から抗議の声がわっと上がってくるけれど、それと同時にメイクヌナの圧が掛かる。

ちなみに衣装スタッフさんとかヘアメイクさんとかマネヒョンとかの中で一番力が強いのはこのメイクヌナ達だったりする。

気持ち小さくなりながら二つ目の椅子に座るとヒョンジンがジトッとした目を俺に向けて来る。

｢俺の隣やなの？｣

｢やじゃないよ～｣

｢心込めて言って！！！｣

｢あのStrayKidsのメインダンサーヒョンジンさんの隣でメイクして貰えるなんて光栄です！！！｣

案の定絡んで来たヒョンジナを軽くあしらいつつ、メイク用の椅子に腰を下ろす。

大きな鏡に昨日急ぎでカットして貰った前下がりの髪の毛が写って居るのが見えて、何だか少し新鮮だったりする。