突然キスしてきた伏黒くんが彼氏面してくる【呪術廻戦】

11-相談相手間違えた(絶対) ページ11

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「何飲む？」

「え、あ、いちごオレを……」

「へぇ僕と一緒じゃん」





五条先生は連続でいちごオレを2本買った。
その1つを差し出してきたので、素直に「ありがとうございます」と受け取ろうとすると。

いちごオレを引っ込められた。
……にやにやしてんのがムカつく。





「タダであげるわけないっしょ。聞かせてよ恋バナ」

「先生って暇なんですか？」

「暇じゃないよ。忙しいのをわっざわざ時間作って生徒とコミュニケーション取ってんの」

「そんなこと言って、からかいたいだけなんじゃないですか？」

「あは。バレた？」





からかいたいだけなんて言われたら話す気が起きる訳もなく。仕方ない、いちごオレは諦めよう。

「失礼します」とペコリと頭を下げて背中を向ければ、「待って待って」と馴れ馴れしく肩を組まれた。すぐに振り払う。





「セクハラですよ」

「ほんとに付き合ってないの？」

「付き合ってませんよ。さっきも言ったでしょう」

「グラウンドであんな熱いハグしてたのに？」

「ハグなんかしてません！！」

「同じようなもんでしょ」

「もう、しつこい……」

「Aがほんとのこと言わないからじゃーん」





さっきから本当のことしか言ってないっての！

私と伏黒くんは付き合ってないし！

先生がしつこいだけじゃん！



……でも、先生、なんだよなあ、一応。
こんな人でも先生なんだ一応。
私よりも長くは生きてるし。

色々と思考回路がおかしくなっていた私は、あろうことか相談相手に五条先生を選んでしまった。





「……あの、先生」

「何だい花野さん」

「これは私の話じゃないんですけど、」

「うん」

「私の地元の友達に相談されたんですけど、」

「うん」

「……男の人って好きでもない人に、……その、キス、とかしたりするんですか……？」

「え。君達そこまで進んでたの？」

「私の友達の話です」

「あーハイハイ。そーいう設定ね」





何かもうバレてる気がするけど……。

仕方ない。

こうなったら答えを聞くまで耐える。

恥ずかしいけど。





「まあ僕くらいの歳になると何とも言えないけど。高校生ならちゅーは好きな子としたいんじゃない？」

「そう、ですかね……」

「まあその人の性格によるよねぇ。……例えば恵とかは好きな子とかキスしないタイプでしょ」

「……ありがとうございます。私の友達に伝えておきます」

「いえいえ」






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