㉕ ページ3
一期「運のいい審神者ならば初期からレア刀を迎え入れられるでしょう。ですが、私が来る頃は“何かが起きている時”事前に防ぐ事なんて出来ないんです。私はいつも大切な弟たちを守ってやれない…!」
ぎゅうっと胸元を握り締めて苦しげに言葉を吐き出す彼は下ろしていた刀を今一度ゆっくりとあげ1歩を踏み出し審神者との距離を詰める
一期「……“お前が不正行為しているならばこんな弱いヤツよりもお前の強い刀寄越せ。使えないもんより良いやつ使わせろ”弱いヤツとは一体誰の事でしょう…?使えないものとは貴方の後ろに控える私の弟の事でしょうか。貴方はこの演練で何を見たのか、1振りで果敢に攻め入り無傷で勝利をあげていたのは誰だったか
我ら刀工 粟田口吉光の作である藤四郎兄弟を貴方は侮辱し貶すか。何も知ろうともせずに人間の価値観で決めつけ見捨てるか。あれが不正をし使ってきたものだと?笑わせないで頂きたい。主は、我らは、共に闘ってきた。
我らをどのように言おうとも構わない。あなた方がこれを見て素直に受け取る訳がないと踏んでいた。どんな言葉を投げかけられようとも気にもしません。受け入れて差し上げましょう。
だが、私の弟と我らの主を侮辱することは許さない。この一期一振は近代の主の刀。傷つける者は誰であろうと容赦はしない。」
「っ……う……」
間近で戦う剣士の威圧に睨まれ無意識に体は震え喉が乾いて声が出ない。周りもその雰囲気に動けない奴ばかりだ
鶯丸「一期一振。そこまでにしておけ。ただの人間に刀を向ければいずれ気絶するぞ」
髭切「うんうん。僕らは騒ぎを起こしたい訳じゃないからね。政府に頼まれただけなんだし。主と一緒に帰ろうか。ね、主」
その時初めて女の子を間近で見れた。江雪左文字と共に来ていた子は俺たちと何ら変わりのない普通の女の子。
俺も序盤だからそんな先輩と呼べる程数をこなしているわけではないが同じ人間のように思えた。
「一期一振。刀をしまって」
一期「………」
「一期。おねがい」
一期「………っ………承知、致しました」
「無害の人間に刀を向けちゃ駄目だよ」
一期「……はい、申し訳ございません。その声に我慢ならず…」
江雪「……もし、あなたが行動に移さなければ私が刀を向けていたかもしれませんね。私も同じ弟を持つ兄ですから」
「江雪…君ねぇ…案外いきそうで嫌だわ。まぁ、しょうがないよね。自分がしょうもない人間してるから。こんな風に言われちゃうのは仕方ないよね」
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雪女 - 更新楽しみにしてます(●︎´▽︎`●︎) (8月3日 0時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
オト(プロフ) - 神威琉璃さん» わ、わぁ!!コメントしてくださった事今気付きました(汗)有難うございます!ちまちま更新ですが最後まで読んでくれたら嬉しいです (7月31日 1時) (レス) id: 9dd06cb5a0 (このIDを非表示/違反報告)
神威琉璃(プロフ) - 初めまして!とうらぶの小説が読みたくて探していた時にこのお話に出会いました。皆とのわちゃわちゃが愛おしすぎてこのまま本丸にいて欲しいくらいですが帰ってしまう時が来るんですよね。一人一人思い出を振り返る様なシーンが好きです。涙腺が…最後まで応援してます (6月12日 0時) (レス) @page36 id: 85bbca1f9f (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 凄い事になってる…… (5月17日 17時) (レス) @page32 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
オト(プロフ) - にゃーちゃんさん» 2人目のコメント!!ありがとうございます!!すみません…今まさに冬の連隊戦周回の為更新激遅になります…… (2022年12月23日 23時) (レス) id: aed5805aa2 (このIDを非表示/違反報告)
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