とある老いぼれの話。【知恵の塔、ムネモシュネ図書迷宮】

私の心の話。 ページ4

好きな事が無い、とな？


何故(なにゆえ)そんなことで悩む必要なあるのじゃ。
好きな事があろうとなかろうと、貴様は貴様じゃろうが。

周囲に変人がられようがそれも仕方のない事よ。
変に自分を偽っても、何も面白い事は無いさね。


そうじゃろう？


何？………ふむ、そうか。

そうよのう…好きな事が無くとも楽しく生きていたいとな。


ふむ…


童。

それは矛盾しとるわえ。


本当に楽しいと思える事が無いのならば、楽しく生きたいとは思わんのじゃあ無いかね？

楽しく生きたいと思うのなら、それはいつか見つかるはずさね。

只、今はお前さんが未熟すぎるが故にその尾っぽを見せないだけさね。




聞け、童。

明日、日が昇る前に起きろ。
日が登り切る前までに朝食やら洗顔やら朝にすべき必要な事を全て済ませなさい。
日が登り切って空が青く見えたら家を出て、外へ散歩に行きなさい。
腹が減るまで家に戻ってくるなよ。
外で空腹を満たしたのならまた外で腹が減るまで家に帰るんじゃあ無いよ。
一つの場所に何時間も止まるんじゃあ無いよ。
どれだけ帰りが遅くなっても好い。


何かをしていなさい(・・・・・・・・・)。


只歩くだけでも、人助けでも、その他でも何でもいいさ。

その内見つかる。


お前さんは積極的に何かをしようとしても結果は「楽しくない」、そういったクチじゃろう？

違うかえ？



何かをしていなければ偶然という物にも有り付けないものよ。

何事にも常に積極的過ぎる程に積極的で居なさい。

私の野望の話。◇リクエスト:あのん様→←私の病気の話。

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