アリス、読む 01 ページ37
うーん、とどこかから唸る声｡
｢えっと、これは……ん?ちょっと違うかも……あれえ?｣
Aは辞書をペラペラとめくりながら単語とにらめっこをしていた｡
ここはツナの仕事部屋、ではなくちょっとした休憩場所｡談話室というのは名ばかりで、実際にここで談話している者を彼女はまだ見たことがない｡ソファーとローテーブルが置かれた、本当に小さな空間なのである｡
今Aはそこの床にペッタリと座りこみ、テーブルに辞書と絵本を交互に見ている｡
こちらの絵本、実はディーノがくれたものだった｡
1週間ほど前にボンゴレへやってきた時に、出版社の知り合いからもらったという絵本を持ってきたのだ｡
ディーノとしてはAに直接渡したかったらしいのだが、生憎Aは修行中でその場にいなかった｡少し寂しそうな表情でツナに手渡したという｡受け取ったツナとしても"そんな顔をされても"という気持ちと、"何で出版社の知り合いがいるんだろう"という疑問が入り交じって複雑だった｡
余談だが絵本が届いた後Aにお礼の電話をさせたら、めちゃくちゃ喜んでいたようだ｡言っちゃ悪いが、チョロすぎやしないだろうか｡
まあそれはさておき、あまり本を読んだことがないAも絵本に大喜びしていた｡自分で読む!と意気込んでいたのだ｡しかし1つ問題が｡
｢イタリア語で書かれてるじゃん……｣
ツナが肩を落とすのも仕方ない｡何度でも言うが、Aはイタリア語を読むことも話すこともまだできないのである｡最近あいさつなど基本的な言葉は身につけたようだが、絵本を読めるレベルにはまだまだ達していない｡
｢だ、大丈夫だよツナさん!A、辞書持ってるから!｣
まったく大丈夫には聞こえない、若干の不安がにじむような彼女の主張に、ツナも頷くことには頷いた｡
確かにAにはルッスーリアにもらった和伊辞典がある｡しかし辞書の単語の意味を並べるだけで果たして文章が読めるのだろうか?
その不安要素はドンピシャに当たり、現在Aは和訳に苦しんでいた｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ちささん» 初めまして｡コメントありがとうございます!ツナにはかなりお世話になっています,ツッコミにも親バカにも回ってくれるので｡素敵と言っていただけて嬉しい限りです｡できるだけ早いペースでの更新頑張ります!ちさ様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - まくすうぇるさん» 初めまして｡コメントありがとうございます!そうですね,大人びているところがあるとはいえまだ8歳児なのでそんたくできないお年頃です(笑)多分順位としたらツナ>>>ヒバード>骸ってところですかね｡ (2019年12月17日 19時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。作中の綱吉と同じ気持ちで毎回読ませて頂いております← すごく素敵な作品でもう更新が楽しみで楽しみで仕方がないです！お体に気を付けて無理せず更新頑張ってください！ (2019年12月16日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 主人公の関心 骸＜ヒバード ぷぷっ・・・www (2019年12月16日 19時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 成田優吾さん» 初めまして｡コメントありがとうございます!何回も読んでいただけてるなんて嬉しさの極みです｡なかなか読者の方の声を聞くことができないので、面白いと言ってもらえて幸せです｡早いペースで更新できるよう頑張ります!成田優吾様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年11月22日 16時
