アリス、嫌がる 01 ページ30
｢そういえば、A殿って予防接種してあるんですか?｣
バジルのそんな問いに、ツナは思わず固まった｡
よぼうせっしゅ……?
｢もう8歳ですしあらかたのワクチンは打ってあるとは思いますが、保護される前の環境によっては打っていない可能性も十分ありえます｣
ツナは盲点だったとばかりにカップを机において頭を抱えた｡ツナとしては色々と気を遣ってきたつもりだったが、そこまで頭が回っていなかったことを思い知らされたのである｡
本日分の修行を終えてツナの仕事部屋に戻ってきたバジルたち｡Aは3人分の紅茶を淹れて渡した後、自分のカップに口をつけずにソファーの端っこに丸まって眠ってしまった｡
ここのところはずっとそう｡大抵の場合、守護者が彼女を迎えにくるまで起きない｡ひたすら眠り続けるのだ｡こちらで昼寝をするようになってからは、浴室に向かう途中で寝落ちした、なんてことはなくなったとか｡
師であるバジルはツナの仕事の邪魔になるのではと思い、立ち去ろうとしていた｡しかし気にしなくていいというツナからの言葉に甘えて紅茶1杯分だけ留まることにしたらしい｡
｢どうなんだろう……多分打ってあるとは思うけど｡不安だから打てるものは打ってもらった方がいいかな?｣
｢そうですね……｡ただ仮にワクチンを打ってあったとして、もう一度打っても大丈夫なものなんでしょうか?｣
｢え、分かんないや｡ちょっと調べてみる｣
ツナは文明の利器、インターネットで調べることにした｡キーワードを簡潔に入力すれば、あっという間に答えにたどり着く｡
｢大丈夫みたい｡週末に頼んでみるか……｣
｢それなら金曜の修行は休みにしましょう｡激しい運動は避けた方がいいですからね｡もしA殿が体調を崩したとしても、土日は元々休息日ですし｣
トントン拍子に話が進み、Aは予防接種を受けることになった｡先に伝えると嫌がる可能性も考えられるため、彼女には内緒にすることに｡
金曜日がAにとって地獄の日になるなんて、スカピーと寝ている彼女には知るよしもなかった｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ちささん» 初めまして｡コメントありがとうございます!ツナにはかなりお世話になっています,ツッコミにも親バカにも回ってくれるので｡素敵と言っていただけて嬉しい限りです｡できるだけ早いペースでの更新頑張ります!ちさ様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - まくすうぇるさん» 初めまして｡コメントありがとうございます!そうですね,大人びているところがあるとはいえまだ8歳児なのでそんたくできないお年頃です(笑)多分順位としたらツナ>>>ヒバード>骸ってところですかね｡ (2019年12月17日 19時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。作中の綱吉と同じ気持ちで毎回読ませて頂いております← すごく素敵な作品でもう更新が楽しみで楽しみで仕方がないです！お体に気を付けて無理せず更新頑張ってください！ (2019年12月16日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 主人公の関心 骸＜ヒバード ぷぷっ・・・www (2019年12月16日 19時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 成田優吾さん» 初めまして｡コメントありがとうございます!何回も読んでいただけてるなんて嬉しさの極みです｡なかなか読者の方の声を聞くことができないので、面白いと言ってもらえて幸せです｡早いペースで更新できるよう頑張ります!成田優吾様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年11月22日 16時
