アリス、呼ぶ 01 ページ20
Aが小さなあくびをしながら廊下を歩いていると、とある構成員に声をかけられた｡
｢お嬢様、お疲れなんですね｡体調などはいかがですか?｣
声をかけてきた構成員は、彼女によくお菓子をくれる人だった｡
迷子になった時にお世話になったのは、懐かしくてちょっぴり恥ずかしい思い出の1つだ｡構成員自身はさして気にしていないし、Aと関わる時間が増えて気分が上がったくらいなのだが｡
｢うん、大丈夫だよ｡ちょっと眠くなっちゃって｣
｢ああ、確か修行を始められたんですよね｡ご無理はされていませんよね?｣
｢してないよー｡無理できるほど、Aまだ強くないし｣
ベラベラと世間話、ほぼ構成員がAを心配するような内容だが、を交わしていたところ、彼女があっ!と声を上げた｡
｢骸さん!｣
｢え｣
構成員がギギギ……と壊れかけのロボットのごとく振り返ると、そこには骸がニコニコと笑顔で立っていた｡
｢こんにちは!｣
Aが元気にあいさつをする中、この構成員は手汗がにじみ出すのを感じていた｡彼は骸に対して苦手意識を抱いているのだ｡
何もこの構成員がビビりというわけではない、大抵の構成員は骸や雲雀に苦手意識を持っている｡もちろん尊敬はしているし畏れ多いというのも要素の1つとしてあるだろうが、彼らの強さや性格ゆえに怖がっている者も少なくない｡こんなに彼らになついているのは、Aくらいだろう｡
｢で、ではお嬢様｡俺、そろそろ仕事に戻りますので｣
そう言うと早歩きで彼はその場を去った｡
｢どうしたのかな?いつもならもっとしゃべってから戻るのに｣
｢どうしたんでしょうねえ｣
当然のように骸はその答えを分かっている｡しかしAに教えてしまうのはなんだかしゃくだったので、とぼけるふりでごまかした｡
｢それで、君はこんなところで何をしているんです?｣
｢ん?えっとねー、お茶淹れようと思って歩いてたの｣
もちろんツナのために、だ｡
修行の疲れで多少眠気が残っているにも関わらず、ツナに尽くそうとするのはさすがAというべきか｡まあ、1年前よりも人に頼れるようになったからプラマイゼロといってもいいかもしれない｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ちささん» 初めまして｡コメントありがとうございます!ツナにはかなりお世話になっています,ツッコミにも親バカにも回ってくれるので｡素敵と言っていただけて嬉しい限りです｡できるだけ早いペースでの更新頑張ります!ちさ様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - まくすうぇるさん» 初めまして｡コメントありがとうございます!そうですね,大人びているところがあるとはいえまだ8歳児なのでそんたくできないお年頃です(笑)多分順位としたらツナ>>>ヒバード>骸ってところですかね｡ (2019年12月17日 19時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。作中の綱吉と同じ気持ちで毎回読ませて頂いております← すごく素敵な作品でもう更新が楽しみで楽しみで仕方がないです！お体に気を付けて無理せず更新頑張ってください！ (2019年12月16日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 主人公の関心 骸＜ヒバード ぷぷっ・・・www (2019年12月16日 19時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 成田優吾さん» 初めまして｡コメントありがとうございます!何回も読んでいただけてるなんて嬉しさの極みです｡なかなか読者の方の声を聞くことができないので、面白いと言ってもらえて幸せです｡早いペースで更新できるよう頑張ります!成田優吾様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年11月22日 16時
