アリス、語らう 01 ページ11
無事にリングの炎を制御できるようになったA｡
感覚を掴んだのか、ある程度炎のコントロールが可能となった｡その後も何度かやってみたが、成功率は9割方といったところ｡失敗しても息を深く吸い込んで炎をイメージすれば、ちゃんと扱えるレベルに到達した｡
｢ではいよいよ修行に入っていきましょうか｣
バジルがそう言うと、Aは不思議そうに聞き返した｡
｢今までのは修行じゃなかったの?｣
｢前段階ってところですかね｡これからは本格的に体を動かしていきますよ｣
Aはそれを聞いて頑張るぞ!と意気込んで、元気に返事をした｡
しかし｡
｢A殿にはどんな戦い方が向いているか分からないので、最初に何が得意なのか調べてみましょう｣
バジルはいわゆる体力測定をしようと提案してきた｡しょっぱなからハードな修行を想像していた彼女にとって、出鼻をくじかれることとなった｡
ボールを借りてくると言って、バジルは山本を探しに出ていってしまう｡Aは手持ちぶさたになってしまった｡
待っている間にさらにリングの扱いに慣れようと炎を灯そうとした、その時｡
｢やれやれ｡吾輩を操れるようになったくらいだから、どんな奴かと思えばまだほんの子供とは……｡ボンゴレも廃れたものだな｣
どこからか、声が聞こえた｡
｢バジル先生?｣
Aはバジルが戻ってきたのかと思い、入口を見た｡しかしバジルはまだ来ていない｡
よくよく考えてみれば、聞こえてきた声はバジルの声や話し方とはかけ離れていた｡彼の声はあんなに低くない｡
Aはゆっくりと立ち上がると、キョロキョロと周りを見回した｡
｢誰かいるの?｣
そう声を出してみるも、どこからも返事は返ってこない｡これといって隠れる場所もないし、気のせいかと腑に落ちぬままAは探すのをやめた｡
｢まさか吾輩の声が聞こえるのか?｣
すると再びあの声が聞こえてくる｡Aは声を上げて尋ねた｡
｢聞こえるよ!ねえ、あなたは誰なの?一体どこにいるの?｣
｢吾輩はお前のすぐそばにいる｣
｢え……｣
Aはぐるりと1回転してみる｡だが誰もいない｡
彼女はだんだん腹が立ってきて、文句の1つでも言ってやろうと口を開ける｡しかしふっと視線をリングに落とし、恐る恐る聞いてみた｡
もしかして、あなたなの?、と｡
｢そうだ｡よく分かったな｣
Aは飛び上がるほどびっくりした｡さすがの彼女でも、リングがしゃべるだなんて想像できなかったのだろう｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ちささん» 初めまして｡コメントありがとうございます!ツナにはかなりお世話になっています,ツッコミにも親バカにも回ってくれるので｡素敵と言っていただけて嬉しい限りです｡できるだけ早いペースでの更新頑張ります!ちさ様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - まくすうぇるさん» 初めまして｡コメントありがとうございます!そうですね,大人びているところがあるとはいえまだ8歳児なのでそんたくできないお年頃です(笑)多分順位としたらツナ>>>ヒバード>骸ってところですかね｡ (2019年12月17日 19時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼致します。作中の綱吉と同じ気持ちで毎回読ませて頂いております← すごく素敵な作品でもう更新が楽しみで楽しみで仕方がないです！お体に気を付けて無理せず更新頑張ってください！ (2019年12月16日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 主人公の関心 骸＜ヒバード ぷぷっ・・・www (2019年12月16日 19時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 成田優吾さん» 初めまして｡コメントありがとうございます!何回も読んでいただけてるなんて嬉しさの極みです｡なかなか読者の方の声を聞くことができないので、面白いと言ってもらえて幸せです｡早いペースで更新できるよう頑張ります!成田優吾様もお身体にはお気をつけてくださいね｡ (2019年12月9日 18時) (レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年11月22日 16時
