アリス、晴の守護者と協力する 01 ページ22
今週の担当は笹川｡
Aは先に風呂を済ませて日課の勉強に取り組んでいた｡勉強といってもプリントを1枚解くだけの簡単なものだ｡
ひらがなを習得して、ツナにサプライズで手紙を送ったA｡ツナは驚きつつも喜び、Aを褒めてくれた｡
獄寺の教育者としての役目は終わったように思えた｡
しかしAはさらなるサプライズを用意していたのだ｡
なんとツナだけでなく獄寺にも手紙を書いていたのである｡もちろん獄寺に内緒で｡
手紙にはひらがなを教えてくれた感謝がつづられていた｡もっとお勉強がしたい、他にも色々教えてほしい、とも｡最後にAの名前がひらがなで書かれていた｡
獄寺は小さく礼を言って、Aの頭をわしゃわしゃと乱雑に撫でた｡言うまでもないが、照れ隠しである｡
Aの勉強したいという気持ちは口だけではなかったらしく、獄寺を見かけるたびに次は何を教えてくれるのだろうとわくわくしている様子が見られた｡
獄寺はAの意志に答えるべく忙しい時間の合間を縫って自作のプリントを作り、Aに渡すようにした｡普通なら嫌がりそうなものだが、勉強の楽しさに目覚めたAにとって苦痛になどならない｡
ツナもAの勉強意欲の高さを知っていたため、とがめることはなかった｡
ただ一度だけAがいない時にプリントを見てみたことがあった｡難しく作られているのではないかと考えたからだ｡かつての獄寺なら十分ありえる｡
しかし予想に反してプリントは意外と分かりやすく作られていた｡それならAでも理解に苦しまなさそうであった｡
獄寺くんも変わったんだなあ、と他人事のようにツナはぽつりと呟いた｡
そのおかげかAはひらがなのみならずカタカナも書けるようになった｡漢字も少しなら読める｡たしざんにも挑戦中｡
3周目の担当に入っている今、Aはだいぶボンゴレになじみ充実した毎日を過ごしていた｡
=============================
お世話になっております、futureblue�鏡い任�｡
お気に入り登録、評価ありがとうございます!
少し前の話で評価とかほしい、などと私ごときがだいぶ生意気なことを申し上げたので幻滅されたかも……とびくびくしていたのですが、何人かの方から新たにお気に入りや評価をいただけて｡嬉しかったと同時に安心しました｡本当にありがとうございます｡
hit数も徐々に増えてて、ありがたい限りです｡
ゆっくりではありますが少しずつ更新していきたいと思っているので、今後もよろしくお願いいたします｡
futureblue�鏡�
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年5月27日 19時
