アリス、勉強する 01 ページ14
｢獄寺さん、これは……?｣
Aは机の上に積み上げられた冊子を見て、困ったように尋ねた｡
｢見ての通りだ｡この1週間で全部やるからな｣
｢えっ、これ全部!?｣
Aの前に並べられたいくつかの冊子｡それらに共通しているのは、ひらがなを学ぶためのドリルということである｡
遡るは数分前のこと｡
獄寺担当2日目の今日、Aはすっかり獄寺になついていた｡
先週の担当であった山本に聞いてみたところ、やはり1日目は警戒されたらしい｡
しかし1晩共に過ごしたことで、安心したのかAの方から山本に話しかけてきたという｡そして1週間で仲良しさんになったんだとか｡
一応獄寺は山本にAが手伝うことがあるか聞いてきたか尋ねてみた｡
やはり聞いてきたことには聞いてきたらしい｡だがその時、山本は深く考えることなく手伝うことはないと答えたそうだ｡
｢獄寺もAと仲良くなれたのか?よかったな!｣
余計なお世話だと返しておいた｡
そんなことはおいといて｡なぜAがドリルと向き合っているのか｡
その理由は単純｡Aが文字を読めないからだ｡
最初に気づいたのはAに1番なつかれているツナだった｡資料整理の手伝いをしてもらった時、ツナは違和感を覚えたらしい｡
獄寺がツナにそのことを耳打ちされた時、にわかに信じることができなかった｡
しかしツナが言うからにはそうなのだろうと思い、獄寺は数分前Aに紙を見せた｡
｢A、これ何て読むか分かるか?｣
その紙にはAの名前がひらがなで丁寧に大きく書いてあった｡
この時点で獄寺はAもこれなら読めるんじゃないかと考えていた｡
しかし｡
｢うーん、分かんない｡何て読むの?｣
この回答に獄寺の中で何かに火がついた｡
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突然ですが、お気に入り登録をくださった方、ありがとうございます｡通知がきた時、本当に嬉しかったです｡
そしてここまで読んでくださった皆様にも感謝申し上げます｡ありがとうございます｡
あとこういうのって言っていいか分からないんですが……催促になりそうで……
でも言わせてください｡
評価とコメントがほしいです｡
お気に入り登録も含め、アクションをいただけると嬉しいし、頑張ろうって思えます｡
おこがましいのは重々承知しております、ごめんなさい｡でもほしいです｡
もし気が向いたらよろしくお願いいたします｡
futureblue�鏡�
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年5月27日 19時
