緊急隊長会議 ページ45
「ふぅー。さすがに暗くなってからの海は寒いですねー。」
私は今、あの隠し通路を抜けて海を泳いでいます。
「扉の外にエースがいましたね。…あの子も成長が早い。きっとあの隠し通路に気づくのも時間の問題でしょう。」
さて、ここからどうしましょうか。
「どこかに船があればいいんですけど…ま、近くの島まで泳ぎますか。」
そこに船、ありますかね??
ーー
エ「ついた!!ここだ!!」
イ「着いたがこりゃぁ…」
海だ。
水が侵入しない高さで一箇所空いていやがる。
エ「まさかアイツ、この暗さで海に飛び込んだのか!?」
イ「くっ!!!A!!!」
エ「待てよイゾウ!!いくらなんでも危ねぇだろ!!」
イ「離せエース!!危ねぇのはAだ!!」
エ「行くならマルコに話して船で追うぞ!!俺も行く!!」
イ「くっそ!!!なんて危ねぇ事しやがんだAの奴は!!」
それからすぐ来た道を戻り、マルコに事の次第を話した…。
ーー
マ「か、隠し通路!?アイツなんてもん作くってやがんだよい!!」
ハ「本っ当に抜け目がないよね。A」
サ「なんでこんなもん作ったんだ?アイツ」
はぁぁ。と重たいため息が溢れる。
そりゃそうだ。逃がさまいと俺達は船底の小舟を見張ってたんだからよい!!
マ「いつまで経ってもこねぇから…諦めて寝てんだと思ってたよい…」
ハ「しかもこんな真っ暗な海に飛び込んで姿を消すなんて…」
サ「アイツじゃなけりゃできねぇ芸当だな。」
イ「そんな事はいい。船を出して俺はすぐにでも追う!!」
マ「待てよいイゾウ!!…今夜は嵐だ。今は追えねぇよい…」
イ「なんだと!?だったら尚更だ!!俺は一人でもアイツを探しに行くぞ、マルコ!!」
エ「だから落ち着けってイゾウ!!大丈夫だ、Aは嵐くれぇじゃ死なねぇよ!!」
イ「死なないにしても怪我したらどうすんだ!!」
エ「大丈夫だって!!アイツとは俺が一番一緒に行動してんだ。どんだけヤベェ奴なのかはオレが一番知ってる。」
イ「!!」
エ「アイツは無事だぜ。しかも無傷でな。」
白「…。ったくじゃじゃ馬娘が。明日嵐から抜けたらあのアホンダラを捕まえに行く。」
エ「おう!!オヤジ!」
イ「…。ハァ。すまない…俺は部屋で休んでいる。何かあったら呼んでくれ。」
マ「分かったよい。」
ハ「すごい気の落ち込みようだね。」
サ「しょうがねぇさ。今はそっとしとこうぜ。」
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作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月14日 5時