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白「よかったじゃねぇかA。ずっと会いたかったんだろ?」
「あ、オヤジさん…」
ひと通り泣いて落ち着いた頃、オヤジさんが優しい笑顔で私の頭を撫でてくれました。
ス「!!なにしやがる!!」
白「グラララ!随分と過保護な兄貴じゃねぇか。何もとって食ったりなんかしねぇ。そいつは今、俺の娘だならなぁ」
ス「娘だと?」
「ここのクルーは息子、娘って呼ばれてるの」
ス「お前はヴァリアーだろうが!」
ガシッ!と肩を捕み怒るお兄ちゃん。
でもそこは!
「い゛っ!!」
ス「!すまねぇ!大丈夫か?」
ピンポイントで傷口を掴まれました。はい。
「だ、だいじょうぶ…」
マ「んなわけあるかよい。見せてみろ、肩。」
いや待って、ここで脱ぐのはさすがに嫌なんですけど…
そう伝えようと思って服を脱がそうとするマルコさんの手を止めようとすれば、先に刀が落ちてきました。
マ「危ねぇな、なんのつもりだよい」
ス「なんのつもりだぁ?てめぇだろ、妹襲ったのは」
マ「「は?/え?」」
ス「とぼけんじゃねぇ!!ルッスーリア達から聞いてんだ!!最初の通信の時、手足を縛ってお前らがAを襲ったってなぁ゛!!」
シーーーン
え?
どゆこと?
クルリとルッスーリアを見ればコチラも少し怒った顔のようだ。
ル「そうよ!最初の通信の時、Aちゃんから痛い!やら男の声で動けないだろとか!ちゃんと聞いてたんだから!」
マ「すげぇ誤解生まれてるよい」
イ「ブハッ(笑)どーすんだ?マルコ」
ス「誤解だとぉ?」
「はぁ。お兄ちゃん、コレ見て」
もう。これはしょうがないです。
全てを諦め、私は上半身だけ脱いで傷口を見せました。
もちろん、中に別のを着てますよ。
ス「っ!?何があったんだ、A。」
そっと私の肩にふれるお兄ちゃん。
塞がりかけているとは言え、見た目はよろしくないんです。
「ヴィンディチェと対峙したの。奴らは私をこの世界に連れてきたって言ってた。」
ス「あぁ゛。それは聞いてる。」
「その時、私はフォルシーノを捕らえてあのデータを取り返すつもりだったんだけど、突然現れたアイツらはフォルシーノを連れていこうとした。」
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作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月1日 21時