決まりです。 ページ15
まるで嫌いな野菜を出された時の子供の様な顔で押し黙るエースさん。
その顔は隊長全員のツボにハマったようです。
ハ「じゃぁAはどこの隊がいいの？」
「ハルタさん。そうですねぇ強いて言うならどこにも入りたくはありませんが…」
マ「それでも入ってもらわなくちゃ示しがつかねぇよい」
「ですよねぇ。じゃぁマルコさんとイゾウさん。ジャンケンしてください。」
サ「え、俺は？」
「サッチさんの所にも行きません。」
サ「なんでぇ！？」
「下心ありありな視線が気持ち悪いからです」
と、即答で返せばまた笑いが起きます。
エ「ざまぁみやがれサッチ！」
サ「クッソゥ…バレてたのかっ！！」
「ジャンケンは一回勝負。勝った方の隊へ入隊します。いいですね？」
ゴクリ。と二人が唾を飲み込みます。
「はい、では。最初はグー、ジャンケン」
マ「ポン！(パー)」
イ「ポン！(チョキ)」
「はい、決まりです。私は今日から十六番隊に入ります。よろしくお願いしますね、イゾウさん」
イ「クク、残念だったなマルコ。Aは貰ってくぜ。」
マ「くっそぉぉ」
やれやれ。こんな事で二ヶ月も使うなんて。
本当に平和な船ですこと。
落ち込むマルコさんの房を撫でてまぁまぁと言っていれば私のネックレスがまた光はじめました。
「手が空いた時は手伝いますよ。ん、通信機が」
イ「お前さんの仲間からかい？」
「そのようです。出ても大丈夫ですか？」
確認のため白ひげさんを見上げれば好きにしろと返ってきました。
エ「お、Aのもう一つの家族か？俺も気になるな！」
サ「前はマルコとイゾウだけしかいなかったしな！ちゃんと挨拶しよーぜ！」
「ホントに海賊かと思うくらい律儀ですね。それでは通信を繋げます。」
ピッ
と会話ボタンを押しました。
マモ「あ、繋がった！A、元気かい？怪我は？」
「マーモン！お久しぶりです。私は大丈夫ですよ、皆は？」
ル「Aちゃん！私よルッスーリアよ！！分かる？」
「え、えぇ。もちろんです。どうしたんです？皆慌ててるような気がしますが？」
なんでしょう？なんだか様子が変ですね？
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年6月1日 21時
