仲直り？ ページ48
一体、何があったと言うのでしょうか？
ス「何言ってやがる。そうなりゃぁ俺がいただくぜェ。」
ザ「ざけんな。コイツは俺の使用人だ。」
べ「ボス、さすがにそれはダーメ。Aは俺が連れてきた使用人だから。」
レ「ボスの物、もしくは俺用の使用人だな。」
ス「てめぇだけにはぜってぇに渡さねぇ。」
ル「Aちゃんの身が危ないわ。」
レ「んなぁ！？なわけなかろう！！」
あらあら…
何があったのかは分かりませんが、いつもの皆様になられて…
よかった、これからお仕事でしょうから沢山働かなくては！
「クスクス」
マ「？どうしたんだい？A」
「いえ…。申し訳ありません、皆様からのお誘いはどれも素敵なのですが…」
マ「？？」
「私はやはり、ベル様の使用人でいます！」
べ「…あ、当たり前じゃん。」
ル「んもぉ〜。本当に一途ね、あなた。」
？？？
それはだって私はずっとベル様のお傍にいると約束してますし。
「ですからベル様、こちらを使って下さい。」
べ「だから言ってんじゃん。そこはー…、、ししし♪いーよ、そこまで言うなら戻ってやるよ♪」
ス「ゔぉぉい、何を企んでやがる。」
べ「べっつに♪A。」
「はい？」
よいしょ、と立ち上がりベル様が座られた事を確認してまだ立つには辛い体を、あの丸椅子に預けようとしたのですが。
ガシッと腕を捕まれベル様がすごくニヤけています。
べ「どこ行くんだよ」
「え、あちらの先程までベル様が使われていた椅子に。」
べ「何言ってんの、お前はここだって言ってるだろ♪」
「ｸﾞｲｨｯ))！！？キャッ！！！」
ドサッ！！
と音を立てても痛くないほどフカフカなこの長椅子。
べ「王子の傍にいんだろ？だったらAの指定席はココ♪」
「わっ、わっ！！ベル様！！皆様がいらっしゃる前ですよ！！」
べ「そんなの知らねー。だって俺王子だもん♪分かったらもう少し寝とけって、A」
またそんな事を言って！
足の間に挟んで逃げられないようにするなんて…
あ、でも
「(後ろから抱きしめられると…なんだか安心してしまって…)」
皆様がいらっしゃる手前ですのに。
「スゥー…スゥー…」
ル「Aちゃん、本当は起きるの辛かったんでしょうね。」
マ「そりゃ傷に慣れてない素人が首にこんな大怪我したんだ。貧血だって起こしても不思議ではないよ。」
ス「見張るためと言えど連れてきて大丈夫だったのかぁ？」
べ「俺が見張るから大丈夫♪ししし！」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年7月5日 1時
