ベルの朝 ページ5
コンコン。
「ベル様、失礼します。」
カチャッ
ビュンッ！！
「わっ！！」ガシャン！！
また！？今度は花瓶じゃないですか！！
「ベル様！！」
べ「へぇー不意打ちなのに避けるんだ。ししし！お前実はすごい奴？」
不意打ちなの分かっていて花瓶を投げたんですか！？
「昨日も物を投げてはいけないと言いましたよね！？」
べ「俺王子だもん。そんなの知らねー」
うううう！！！もうっ！！
ツカツカツカ「ベル様！！」
べ「ニヤッ」
「？ーーはっ！！」
ピンとはったワイヤー
足が少し引っかかってしまえばナイフが上から落ちてきました。
べ「使用人のサボテンかんせー♪」
「なわけないでしょう！！」
カカカカカカ！！
と一列に並ぶナイフ。
全て避けてベル様の元へ行けばポカンとされていました。
「ベル様？(ニッコリ)」
べ「やっべ」
「コラ！逃げないで下さい！！」
ダッと逃げたベル様を捕まえてベットに押し戻せばこちらも離せ！と騒いでジタバタしています。
「ベル様！！」
べ「なんだよ朝から！！」
「それは私の言葉です！昨日も言いましたよね！！」
べ「使用人のクセに生意気ー。」
「ふんっ！！((ｺﾞﾁﾝｯ」
べ「ってぇぇ！！マジでお前殺していい！？」
私石頭なので、このゴチンは相当痛かったと思います。
だっておでこがプシューって言ってますから。
「ふぅ。(コツン)ベル様」
べ「っ！？///」
おでこを合わせて声をかければ急に大人しくなりました。
そんなにゴチン嫌でした？
「なぜ、こんな事をされるんですか？」
べ「お、お前に関係ないじゃん」
「私はベル様にこんな事されて悲しいです。」
べ「…だからなんだよ」
「私のお願いは、届きませんか？」
べ「…」
「先程ジル様にも言いましたが、私はお二人に誰からも愛される素敵な王子様になってほしいのです。」
べ「しらねーし…」
「ベル様、お願いです…。暴君などと言うような、人から恨まれる王子様にはならないで下さい…」
べ「…」
「おでこ、すいませんでした。冷やすものお持ちしますね！(ニコッ)」
べ「/////」
さ、仕事仕事！
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年7月5日 1時
