相談 ページ22
「ドヨォォ〜〜ン」
商「どうしたよ嬢ちゃん、今日はいつにも増してくらいな？」
「ご主人に要らぬ誤解を与えてしまい…今夜楽しみにしていると言われてしまいました…」
商「お！？ついに大人の階段登るのか！？いやぁー、あのワガママ主人がここまで手を出さなかったのも驚きだが。」
「登りません！！どうにか誤解だと説得するつもりです！！」
商「無理じゃねぇか？ここらでも有名なワガママ主人だぜ？お前さんとこの主人は。」
きっと怒り狂うだろうな！
なんて…
火を見るより明らかな事ですが笑って言わなくとも(泣)
「どうにかならないものでしょうか？」
商「どうにかねぇ。つっても嬢ちゃん好きなやつもいねぇーんだろ？だったら昔馴染みのそのご主人にやっちまったらどうだ」
「好きな…お方」
ベル様
最初はベル様がよかったんです
「ｶｧｧｧ////な、なんて事をっ」
ベル様も私のご主人です！！
そんな事考えてはいけませんよA！！
商「その反応…まさかいるのか！？俺の倅か！？」
「違います！！断じて違います！！」
商「そんな否定するなよ…ｼｮﾎﾞﾝじゃー誰なんだ？」
「誰にも言わないでくださいよ」
商「おうよ！俺と嬢ちゃんの仲だしな！娘みてーなもんだよ、お前は！」
「ふふ、…ジル様の、双子の弟君」
商「え？！」
「私はずっと、ベル様が好きなんです」
商「はぁぁぁ！！？大して変わんねぇだろそれ！！」
変わらないって！！全然違いますよ！！
「実は…先週そのベル様と偶然にも再会しまして。俺のとこに来いと言われました」
商「え、でどうすんだ？いくのか？」
フルフル
首を横に振って行かないと表せばおじさんは悲しそうな顔をしています。
「…私を拾って今まで側において下さったジル様への御恩もあります。それに私が居なくなったら全力でさがすでしょ？あの人」
商「そりゃぁなぁ。血なまこになって探すだろうな」
「そうなってはベル様にもご迷惑がかかりますから…」
本当はお二人とまた過ごしたいのですが…
それは無理でしょうね
「さて、そろそろ帰らなければ私のご主人は気が短いので」
商「あぁ。気をつけて帰るんだよ。今夜は優しくしてもらえよー！！」
「なっ///そんな事言わないで下さい！！もう、それではまた」
ペコり
と頭を下げて帰路に着く。
足取りはかなり重いです。帰りたくない…
「はぁぁ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たまごやき | 作成日時：2022年7月5日 1時
