風邪？？ ページ11
「けほっ、けほ…」
パーティから一夜明けた今日。
昨日は嬉しくてずっとお二人からのプレゼントを眺めていてあまり眠れませんでした…
「(風邪…でしょうか…)お、おはようございます。ジル様…」
ジ「んー…A？…まだ眠いんだけど」
「いけません…。今日はお食事の後、語学のお勉強が入っております…ｹﾎｯ」
ジ「？？どしたん？風邪？」
「も、申し訳ありません…伝染すといけませんので、私は今日あまりお二人には近づきません…」
ジ「大丈夫なのかよ？」
本当を言えば全然大丈夫じゃありません…
立ってるのも辛くて…
「だ、大丈夫ですよ…ふふ、ジル様が起きてくだされば良くなります！」
ジ「…しょーがねーな。医者も呼んでやる」
「え、いえ…そこまでしていただかなくても…」
ジ「お前は俺の使用人だから。居なくなられると困んの俺なわけ。」
「あ…。ありがとうございます…では私はベル様を起こしに行って参ります」
ジ「早く戻ってこいよー。」
不器用ですが…お心遣い感謝いたします、ジル様
コンコン
「ｺﾎｯ…ｺﾎｯ…べ…ベル様。朝でございます。」
キィィーべ「…風邪？」
「わっ！起きてらしたんですか？」
べ「俺は朝弱くねーし。どっかのグーダラと一緒にすんな。」
「ふふ…それは申し訳ありません。ですが良かったです。朝食の準備ができてますので…」
べ「それはいーけど。王子の質問無視？」
「え？」
ズィィッと口がアーチ状になったベル様が近寄ってきて…
ピトッとおでこに手を当てられています。
べ「…すげー熱。医者は？」
「ジ、ジル様が…呼ばれると…」
べ「へぇー。じゃぁ医者来るまで王子の部屋で休んでれば」
「それはなりません！伝染してしまっては、申し訳がたちませんから…」
べ「立ってるのもやっとのクセに何言ってんだって」
「しかし…」
ジ「まったくじゃんベル。Aは俺の部屋で休ませるから。医者もそろそろ着くって」
べ「割り込むなよジル。そろそろなら目の前の俺の部屋の方がいいじゃん、頭使えよ」
「あ、あの…お二人共…」
バチバチバチバチ！！！
とまた喧嘩が…
医「あ！急病はこちらですか？お二方！」
べ「もう来た」
ジ「専属医だし当たり前じゃん」
「せ、専属医！？そのようなお方を私如きに！？」
ジ「如きじゃねーから。急病コイツ。さっさと診てやれ」
どうりで到着が早いわけです…
でもよかった…これで少し楽になるかもです…
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年7月5日 1時
