初めまして ページ2
お父様に呼ばれて一緒に訪れたとある御屋敷。
とても大きな御屋敷で、ここはどこなのか不安になります…
「お父様…ここはどこですか？」
父「A、君はこれからこの屋敷のお坊ちゃま方の使用人になるんだよ。」
「使用人？私で良いのでしょうか？」
父「あぁ。彼らもA、君と同じ年なんだ。きっと仲良くなれるさ。」
同じ年…
お父様が言うのでしたら、きっと仲良くなれるのでしょう。
生まれつき体が弱い私は入院ばかりでお友達がいないので、少し緊張してしまいます…
「ドキドキ、ドキドキ」
父「さ、この先に君のご主人様がいる。頑張るんだよ、A」
「はい！お父様！」
あぁ、一体どんなお方でしょう？
コンコンーー
父「失礼します。ジル坊ちゃんベル坊ちゃん」
キィィィ
ジ「よぉー使用人。なに？そいつ」
べ「ちっさー。俺の的役？」
父「いえいえ、こちら私の娘のAと申します。今日からお二人の使用人は私に代わりこの娘が行いますのでご挨拶に伺いました。」
お、男の子…
双子でしょうか？そっくりです
父「ほらA、挨拶しなさい。」
「あっ、は、初めましてジル様、ベル様。本日よりお二人の使用人となりますAです。よろしくお願いします。」
ジ「へぇー。俺らの相手が嫌になって娘に投げたか(笑)」
べ「どんまーい。死なねぇように気をつけなチビ」
「？？」
父「そんな事ございません。私達よりも歳が同じ子の方が接しやすいでしょう。何卒よろしくお願い致します、お二人方」
なにか訳あり…でしょうか？
お二人共ニヤニヤしていて何かを企んでいらっしゃいます？
父「では私はこれで失礼します。まだ不慣れなもの故、何かありましたら私にご相談ください」
ジ「へーへー」
べ「さっさと帰れよ使用人」
父「はい。失礼いたしました。」
カチャン…
お父様、帰って行かれました…
私何をするかなんて聞いてませんよ！？
「あ、あのっ」＜＜ビュンッ＞＞
え？今、何が飛んで…
ガシャン！！
「あ…」
グラス？ガラスの…
なぜこんなのが？
ジ「マヌケな顔〜」
べ「投げられた事にも気づかないとか♪」
お二人が、これを…？
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年7月5日 1時
