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犬「ったくよー、やってられねぇぜ!」
か「犬夜叉、怒らないの。」
脱走事件から夜が開け翌日。
Aは高熱を出して寝込んでいた。
「いやぁ…うん。これはすまない…」
苦しそうに息をしながら謝罪をする。
今江戸では天人の多くが感染病に罹っていた。
弥「万事屋の神楽殿も似たような症状だと聞きました。」
珊「私達人間は大丈夫みたいだね…。」
ゼェゼェと息をするA。
「夜中に逃げ出すからだ。」と犬夜叉がツッコんだ。
「ハハハ…ゲボっゲボっ!」
から笑いで誤魔化しては咳き込む。
うぅーと唸り声を上げた時、よく知った声が聞こえてきた。
銀「ちーっす。」
弥「これはこれは。万事屋の」
新「こんにちは、皆さん。」
あー疲れた。と普通に部屋に入ってくる万事屋の面々。
その背中には神楽がいた。
神「ゼーゼー…」
珊「こっちも辛そうだ…」
急いで布団を用意しAの隣に寝かせるがなぜわざわざ連れてきたのか疑問が浮かぶ。
その空気を察したのか銀時が頭をかき喋りだした。
銀「このバカ、高熱出てんのにAに会いに行くあるーってきかねぇんだよ。」
新「取り押さえるの大変でしたね…さすがは夜兎。そういえば七人隊の皆さんはいらっしゃらないんですか?」
よく見れば所々アザのある2人。
相当大変だったんだなぁと苦笑いが漏れる。
そんな新八は七人隊がいない事が不思議なようだった。
銀「そういやぁいねぇな、あのシスコン共。こんな状態のA、ほっとくわけねーだろ?」
急な妹離れか?
と茶化す銀時に弥勒と珊瑚がから笑いをだす。
珊「妹離れならどんなによかった事か。」
弥「こちらもこちらで、今は修羅場です。」
やれやれ。と首を振る犬夜叉一行に銀時と新八は首を傾げた。
銀「どういう(((ガッシャァァン)))…あぁ、なるほどな。」
外から聞こえた激しい物音に納得の様子の銀時。
そんな銀時を納得いかない様子で見るのは新八だった。
新「銀さん、どういう事ですか?」
犬「見てきた方がはえーだろ。」
犬夜叉が呆れてため息をつき顎をクイッとやる。
ハテナを浮かべたまま音のした方へ行けばまさに修羅場だった。
沖「見舞いくらい自由だろい」
蛮「ふざけてんのかてめぇ。ダメに決まってんだろ。」
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作者名:たまごやき | 作成日時:2021年10月7日 13時