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そんな一悶着があったその日の夜。
七人隊一行は空き家で休んでいた。
蛇「あーあ。蛮骨の大兄貴があんな事するから。Aのやつまた寝込んじまったじゃんか。」
頭の後ろで腕を組み、ため息をつく蛇骨。
つまらなそうな蛇骨と反して蛮骨の機嫌は上々だった。
蛮「別にいいだろ。怪我してんだ、寝させとけ。」
睡「嬉しそうにいいやがる。」
呆れ顔で横になる睡骨。
蛮「ふん。これからは犬夜叉達ともまた戦うからな。お前らも少し寝とけよ。」
蛮骨がそう注意を促せばへぇーへぇーと軽い返事がきた。
ーーーーー
皆が寝静まった頃、Aが目を覚ました。
「ふぁぁ…あれ？皆寝てる？てかもう夜じゃん！」
外を見て首を傾げる。
いつの間に寝たんだ？と思い返せば蛮骨にキスをされた事を思い出した。
「あっ。そそそそそそうだ、私…」
一気に顔が熱くなる。
チラッと蛮骨を見れば壁に寄りかかり眠っていた。
「(蛮兄の寝顔、久々にみたなぁ…)」
そんな事を思って見とれていば声をかけられた。
睡「寝込みでも襲うのか？」
「っっ！！！！！すすすすすす睡兄！？起きてたの！？」
真っ赤な顔のAにため息をつく睡骨。
睡「お前が起きたから物音で起きたんだ。」
「あ、そっか！ごめんね？」
まぁいい。とまた目を瞑る睡骨。
「あ、あのさあのさ、睡兄。」
睡「ったく。なんだよ？」
面倒くさそうに聞き返す。
喉が乾いたから水を取りに行きたいと言うのだ。
「いいかな？？」
睡「あぁ。勝手に行ってこい。」
「ホントに？」
睡「しつけぇな。お前もう逃げねぇだろ？」
そう聞かれ嬉しそうに答えるA。
「うん！すぐ戻ってくる！」
睡「蛮骨の大兄貴もいるしな。」
すぐに茶化されまた顔に熱が集まる。
「もう、すぐからかうんだから！！」
あー、うっせぇうっせぇ。と手を振りさっさと行けと促す。
睡「おいA。なんかあったら大声をだせよ。」
「了解！」
元気よく返し嬉しそうに空き家を出ていった。
睡「で、よかったんだよな。」
顔をあげれば皆眠そうにしている。
蛇「アイツ起きた途端に元気だからなぁ…」
ふぁぁねみぃ
と残しまた眠りにつく。
睡「大兄貴も寝てたらどうだ？戻ってくるまで俺が起きてるぜ。」
蛮「おぉ。そんじゃ任せるわ。」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2021年10月7日 13時
