標的24☆心の安らぎ ページ25
『いーえのっ！私が勝手に心配しただけだからさ！』
ツ「俺、未来がこんな酷いなんて思いもしなかったよ。俺の大切な友達が、家族が...いなくなってたらどうしようって、すごく不安で...｣
『うん。怖いよね...不安でしょうがないよね。だからこそ、我慢なんてしなくていい。』
Aはどうしてここまで俺の気持ちがわかるんだろう...
その時油断して、涙が１つ、こぼれ落ちてしまったんだ。
すると、Aが俺をふわりと包んだ。
『大丈夫、大丈夫だよ。』
温かい手で優しく俺をぎゅっと抱きしめてくれる。安心させるように、背中をさすってくれている。
ついに耐えきれなくなって、ぼろぼろと涙が落ちてゆく。
その度に、大丈夫だよ、とAが声をかける。
今なら、俺がAを好きになった気持ちは分からなくもない。
こんなに優しいんだから...
ーーーーーー
数分泣いて、出し切った。
さっきより楽になった気がする。
『もう大丈夫？』
ツ「...うん、ありがとうA。おかげでスッキリしたよ。｣
『...なら良かった。今のところこんくらいしか出来ないけど、頑張ってできる範囲で手伝うよ。』
にっこり笑うその顔は、裏には不安が残る笑顔だった気がする。
ツ「Aだって、不安なのにごめんね。｣
『...うん、ツナ達とは違う不安だけど、もう大丈夫だよ。なんか、ツナと一緒にいたらそうでもなくなってきたから』
違う不安...？
と、一瞬疑問に思ったけど、人それぞれなんだろうなと思って気にかけなかった。
『...じゃ、私もそろそろ部屋に戻って寝るね。
...ほんとはここで寝てみたい気持ちでいっぱいですけど...っ』
最後の方は聞き取れなかったけど、早くAを休ませたくて、とりあえず気にしない事にした。
ツ「う、うん、おやすみ。本当にありがとう。｣
『こちらこそありがとうね！おやすみー』
そう言って部屋を出て行った。
獄「...10代目、すみません。｣
ツ「わっ！？獄寺くん起きてたの！？｣
じゃ、じゃあさっきの聞かれたか...
獄「10代目に不安を抱えさせたまま何も言えなくて...自分のことでいっぱいいっぱいでした。すみません。｣
ツ「大丈夫だよっ！それに、Aが来てくれたから。｣
獄「一応、俺も奴を見習っておく事にします。では、おやすみなさい。｣
ツ「うん、おやすみ。｣
俺たちは少し落ち着いて寝ることができ、そして朝を迎えた...
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やむごとなき林檎(プロフ) - あかりさん» 昔使ってたポンコツスマホでは色々と不便で、いちいちうたなきゃいけなかったので、最初の方はないです。ところどころ直しているのですが、気になるのであれば修正します。 (2018年2月2日 23時) (
レス) id: 6683155d4f (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - いきなり失礼します 鍵かっこの最後の所が（」←この部分）が無いのは、故意にやっていらっしゃるのですか？ (2018年2月2日 2時) (レス) id: 15d2680edd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やむごとなき林檎 | 作成日時：2016年5月13日 5時
