王子の使用人3 (ページ24)

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会いたい… ページ24

「ジル様…大丈夫でしょうか？」

お屋敷から少し離れたところで心配になり立ち止まって見上げています。

大丈夫だとおっしゃっていましたがお怪我されたら…

「でも戻っても怒られてしまいますし…ん？？あれは…」

お城を飛ぶように移動する人たち。

敵の方々ですね…

かなり多いようですが、心配です…

「ジル様…。あ…、、え！？うそっ」

あの屋根に見える6本の傘。

厳しいお顔立ちに部下を従えていらっしゃるのは…

まさか

「レ…レヴィ…様？？」

ではまさか襲撃にきているのはヴァリアーの皆様なのですか！？

どうして！？

私がここにいることを知ったのでしょうか？

「ーーっっ！！！ベル様…ベル様っ！！」

会いたいっ

ベル様に会いたいっ

「はぁっはぁっー…」

大急ぎでお城に戻ってますが間に合うでしょうか！？

今からでも…せめて一目だけでも会えますか？

「くっ…苦しぃっ…はぁ、はぁっ！！」

もう少し、もう少し…っ

ーガクッ！！ー

「っ！？っっはぁ…はぁ…っゲホッ！！ゲホッゲホッ！！」

お願い…私の足、動いて…

近くにベル様がいるの

一目だけでいい…一目だけでいいからっ

「ガハッ！！！はぁっはぁっはぁっ！！！」

会いたい…ベル様…

「ベル様…ベル…さまっ！！」

1番酷く壊れたお部屋。

もう扉はないですがなんとかここまで引き返せました…

でも…目の前が霞んで…

朦朧とする…

「(口の中…鉄臭いです…こんなみっともない姿であなたにお会いしなくてはいけないなんて…)…あ…」

あれは…

ザンザス…様…？

スクアーロ様に…ルッスーリア様…

先程お見かけしたのはやっぱりレヴィ様だったんですね。

ベル様にマーモン様は…？？

「ど…こ……？？」

もう、、ダメ…

動けない…

ここまで戻れたのにっ

どうして…

ジ「ん？？ーっ！？なんでアイツ…」

べ「？？なんだし、Aがどこにいるか言えよ」

ジ「…」

このお声は…ベル様？

あぁ…すごく怒っていらっしゃいます…

でもお変わりないお声になんだか安心しました…

「ベル…さ…、、ま…」