王子の使用人3 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,586 hit

14 ページ14

引かれてしまったでしょうか…このようなふしだらなお願い…

でも…私は初めてはベル様がいいのです。

もしジル様に捕まったら私はきっと…

だからっ

そうなってしまっても、初めてが貴方となら…

この先も耐えていけると思うのです…

「ベル様…」

べ「お前さ、何言ってるか分かってんの？」

「はい。私は…初めてはベル様がいい…」

べ「…」

「他の方など考えられません…このようなふしだらなお願いを厚かましくも主にしてしまい申し訳ありません…」

べ「なぁ、A。それ言うのって今回の事と関係あんの？」

「っ…」

べ「あるんだな。もしかしてだけど、この前お前を攫おうとしたのって俺と再会した時にいた屋敷の主人だったり？」

「あっ…えっ、、」

べ「ビンゴじゃん♪へぇ、ここまで追ってきたって事？そいつ。ししし♪犯人とくてーい」

なんて感の鋭さでしょう！？

今の会話のどこにそこに結びつける要素があったのですか！？

「ベル様…なぜ？」

べ「んー？最初会った時A、その屋敷の主人に抱かれそうになってたろ。あれ根に持ってんだよねー。」

「あ…」

そうでした、そういえば…

よくそのような事を覚えてらっしゃる…

べ「初めては俺がいいって言うからまさかなって思ったけど。一応聞いとくけどさ、まさかその主人のとこに戻るとか言わねーよな？」

「っっ…そ、、そのような…」

べ「まぁ戻るつっても戻さないけど。てかなんでそんなビビってんのに戻る必要あるわけ？」

「それは…私がここにいては…ベル様がお怪我をされてしまいます…」

べ「…ふーん？」

「皆様も危険に巻き込んでしまいますっ！！私のせいで…いらぬ争いをさせてしまう…」

べ「…」

「ごめんなさいベル様…私はやはりここに来てはいけなかったのです…このような迷惑をおかけして((チュッ!!))ﾊﾑｯ！？」

べ「それ以上言うの禁止。別に迷惑とか思ってねーし。てかそんな事でずっと謝ってたのかよ」

そんな事って…

そんな事ではないです…

私にとってはとても重要な事なのにっ

「ひっく…ひっく…」

べ「A」

「うっ…ヒック…」

べ「初めてが俺ならそれ以降はその主人でもいいわけねーだろ。Aは俺のだから」

「ベル…様…」

べ「初めてもこれからも俺以外に抱かれてみろ。屋敷の人間全員殺すから」

すごく怒っていらっしゃる

私も本当はベル様以外なんて嫌なんです…