お熱王子 ページ7
ベ「ゼェ…ゼェ…」
フ「情けないですねー」
ベ「るせ…」
朝起きたらすげー頭がボーとした
お袋の奴が眉を寄せて体温計渡してきたから渋々測ってみれば…
38.5℃
王子が熱出すとか…
ここに来て初めてじゃん…
ーガチャ
「ベル。どうだ？」
ベ「変わんねーよ…」
「そうか。にしても珍しいな？熱出すとこ初めてみたぞ。」
ベ「王子がこんなダセェへばり方そうそうするわけないじゃん…」
「そーかよ。ほら、頭浮かすぞ。氷枕取り替えるから」
ベ「…」
頭冷えると気持ちいいな
それだけ熱が高いんだろうけど。
ポンポン、ポンポン
ベ「？なんだよ」
「んー？寝れないみたいだからな。」
ベ「…ガキ扱いすんなし」
「ガキだろ。」
ベ「熱下がったら覚えてろ…」
「はいはい。ほら、今は寝とけ。後でお粥作ってきてやっから」
ベ「はぁ…」
ムカつくけど体ダリィし
追い返すだけの気力もねぇ。
人の顔まで撫でてきやがって…
ベ「(お袋…手すげー荒れてんな…)」
自分のケアくらいしろよ
美人が勿体ねぇー。
ベ「ｳﾄ…お袋…」
「ん？」
ベ「…後で…ミルクプリン…」
「ふっ！あぁ、買ってくるよ。だから早く元気になりな、ベル」
ベ「忘れたら殺す…」
「私がお前に殺されるかって。口だけはいっぱしなんだからよー。」
ベ「るせ…」
「クスクス。おやすみ、ベル。」
ベ「…ｳﾄ…ｳﾄ…」
あぁー…瞼が重くなってきた。
うざってぇけど…
お袋ちょー強ぇから寝てても大丈夫そうだ…
「ナデナデ))寝たか？」
ベ「スゥ…スゥ…」
「ふぅ。警戒心高い事はいいんだけどな…ほら、一度出るぞフラン」
フ「よく寝てますねー堕王子」
「ほんとだな(笑)フランは何か食いたいのないのか？買い物行ってくるぞ？」
フ「ミーは特にないですー。それより出るなら抱っこして下さーい」
「はいはい(笑)双子でも甘えんのはフランの方が上手だな？」
フ「素直ですからねー」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2023年8月8日 2時
