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イイヤツ ページ31

「別に他を見つけたわけじゃねーよ。ヤボ用だ」

男「そうなんですか?いやぁよかった!」

「へいへい。んじゃ、私は行くな」

安心したー!

なんて顔して…

なんかこれからあの店行きづらくなっちまったや。

男「あ!ま、待ってください!!」

「なんだよ、まだなんか用か?」

男「あや、その。この後もしお時間あったら一緒に衣服屋行って貰えませんか?」

「はぁ?なんで」

男「あなたの選ぶセンスは本当に素敵なんです。だから一度一緒に買い物できたらなぁなんて…」

「…」

男「ついでに服作りに関して教えてもらえたらぁ〜…なんて。ははは!」

「…。はぁ」

まぁいっか

どーせ1人でいてもイライラしてやってらんなかったし。

他人でも話してれば気は紛れる…と思いたい。

男「やっぱりダメでしょうか…職人さんですよね、そりゃそんな技術簡単に…」

「かまわねーよ。大体ちょっとやそこら教えただけで私の技術が出来ると思うほど、腕は悪くねぇしな」

男「え!?ほんとですか!?」

「あぁ。気が変わらねぇうちに行くぞ」

男「はい!」

頭の周り花は咲く勢いで喜んでんじゃねーか

散歩待ちしてた犬みてー

早く終わらせてその辺フラフラすっか。

―――

――



4日後

「♪♪」

土「なんか機嫌いいな?」

近「スクアーロ君との事はもういいのか?」

あの男ケンつってたな。

最初は渋々しょうがなく話してやってたけど、服に対する熱意は本物みてぇだ

何の話をしても真剣に聞いてやがる。

見込みあるじゃねーか!

「ん、もう時間か。ちょっくら出かけてくら」

土「おう。浮かれすぎんなよ」

「は?別に浮かれてねーよ。まぁ気分はいいがな」

今日はどんな事教えるか。

不器用だがそれを上回る努力。

私は嫌いじゃねぇ

土「なんなんだ?」

近「まさか…他に男ができた。とかか?」

土「いやいやいやいや。あのAだぞ?んなまさか」

近「だってあんなに浮かれてんの見た事ないぞ?」

土「…」

沖「つけてみましょーぜ。本当に男だったら修羅場が見れそうでさぁ」

ヤバいぞヤバいヤバい→←気分転換



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作者名:たまごやき | 作成日時:2023年3月20日 3時

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