美しく舞う桜 (ページ4)

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背負いすぎページ4

石切丸がいなくなると同時に桜姫が現れた。

にっかり「…」

桜姫「皆さま、任務の状況をき…あら？石切丸様がいらっしゃいませんね。」

にっかり「彼ならさっき行ってしまったよ」

桜姫「…そうですか(石切丸様…無理はしないと約束してくださったのに…私のせいだ)」

物吉「…どうするつもりなんだろう…石切丸様」

村正「どうするつもりとはなんデスか？」

蜻蛉切「信康様のことだ」

村正「ああ、そのことデスか」

伽羅「…信康が…どうかしたのか？」

蜻蛉切と物吉貞宗、そして桜姫はお互いに目を合わせる

桜姫「これから後、史実では‥信康様は切腹させられるのです…家康様の命で」

伽羅「…理由は」

物吉・桜姫「「…わからないんです/わからないの」」

伽羅「わからない？」

物吉「ずっと家康公の傍で見ていました…それでも…信康様が切腹させられた理由はわからないんです。」

蜻蛉切「俺も近くで見ていた…だが…俺にも理由はわからなかった。」

またもや泣きそうになっている桜姫

物吉「家康公はそのことでずっと苦しんでいました…亡くなるまで…ずっと」

沈黙

物吉「…もしかして今回は…この歴史の流れなら…信康様は切腹させられなくて済むのかも」

蜻蛉切「我らは刀剣男士だ。そのような期待を抱くな」

物吉「…そうですよね」

村正「huhuhuhuhu…物吉君の意見はなかなか興味深いデスね」

蜻蛉切「村正」

村正「その場合、この歴史はどこに行ってしまうのでショウ？信康さんを介錯した刀も村正だというのに…huhuhu。もはや妖刀ではなくなってしまいますねえ。」

物吉「村正様」

桜姫「家康様から信康様の介錯を頼まれたのは…服部半蔵様です」

桜姫が涙声で話す言葉にハッとする刀剣男士たち

蜻蛉切「石切丸様はそのことを知ったうえで服部半蔵の役を？」

物吉「どうしてそんな…」

蜻蛉切「我らの手を汚させないためか」

にっかり青江は石切丸が去っていった方を見つめ

にっかり「ちょっと一人で背負いすぎなんじゃないかな」