美しく舞う桜 (ページ1)

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蜻蛉切、大活躍ページ1

桜姫side

蜻蛉切「俺がこの戦で活躍しないと…あの人は歴史に残らない…あの人が…歴史に残らないだと！」

蜻蛉切様は刮目し、拳で己の額を打った

蜻蛉切「許せん…俺は…俺自身を許せん！物吉貞宗、ありがとう。桜姫様、感謝いたします。目が開かれたぞ！」

蜻蛉切様は家康様の前で跪き

蜻蛉切「殿、行ってまいります」

家康「何じゃ？忠勝。何処に行くのじゃ？」

蜻蛉切「弱い、己を斬りに！」

家康「忠勝、あっちは敵の本陣じゃぞ？」

蜻蛉切「行ってまいります！」

家康「おい。どういうことじゃ？待て、忠勝！」

この時の蜻蛉切様はすごかった

向かってくる一万の敵兵のど真ん中へたった一人で突入したのだから

家康「忠勝！何をしておるんじゃ忠勝！」

物吉・桜姫「「行っけー！蜻蛉切様！」」

敵のど真ん中で仁王立ちし、蜻蛉切様は敵の中央を突破していく。

戦は徳川軍の勝利で終わった。

勝鬨の声を上げる蜻蛉切様と徳川軍の家臣たち

村正「huhuhuhuhuあれだけ嫌がっていたのに…流石は村正のファミリー！痛快デス！」

時間が経過し、家康様の本陣に蜻蛉切様が戻ってきた

蜻蛉切「…殿、只今戻りました」

家康様は蜻蛉切様に駆け寄り、掴みかかる

家康「何をやっておるのじゃ！無茶をしおってからに！
二度とあのような無茶な真似はするでないぞ！
死んでしまってからでは遅いのじゃぞ！」

蜻蛉切「…申し訳ございません」

家康「…まったく、無事であったからよいようなものを・・・無事で…無事で…」

家康様は泣き崩れた

家康「無事でよかった…忠勝…よく生きて帰ってくれた…ありがとう…ありがとう」

蜻蛉切「…殿」

様子を見ていた村正様

村正「やれやれ…ワタシのファミリーのことがそんなに大切ですか」

その隣に物吉様と私が

物吉「ああいう方なんです、家康公は」

村正「あれも狸親父の芝居ということではありませんか？」

「…それは誤解なのです、本当に」

物吉様と私はそう言うと去っていった

～

村正「‥ふう…仕方ありませんね」

千子村正もいなくなる

本田忠勝の単騎駆けに動揺した朝倉勢の側面を、榊原安正の隊が攻撃。この攻撃により敵は総崩れになり、戦は織田徳川連合軍の大勝利で終わった…この戦は後に姉川の戦いと呼ばれることになった。