美しく舞う桜 (ページ46)

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榊原康政ページ46

信康を抱いた元康が現れる

松平元康「みんな無事か！怪我はないか！」

石切丸「皆無事でございます」

松平元康「そうか！それは良かった…」

元康は大倶利伽羅の存在に気が付き

松平元康「おお！お主！見事な戦いぶりであった！」

大俱利伽羅「…」

松平元康「見慣れぬ顔じゃな・・・名は何という」

石切丸が微笑みながら一歩前に出て

石切丸「榊原康政という者です」

大俱利伽羅「！」

松平元康「なんと・・・」

元康は石切丸に信康を預けて大倶利伽羅に駆け寄り

松平元康「榊原康政…父に仕えていた榊原長政の倅か？」

大俱利伽羅「…」

元康は大倶利伽羅の手を取り、

松平元康「…生きておったか‥良かった・・・良かった」

大俱利伽羅「…」

松平元康「亡き父にかわって…このわしを支えてくれ…頼む…この通りじゃ」

頭を下げ、涙を流し懇願する信康

大倶利伽羅は思わず膝をつき

大俱利伽羅「…は」

松平元康「そうか！ありがとう！ありがとう」

信康が泣き始める

松平元康「おうおう、そうじゃのう、嬉しいのう。嬉しくて泣いておるのじゃのう…元忠！」

物吉貞宗「はい！」

にっこりと笑う元康と物吉貞宗

松平元康「これからじゃ…松平家はこれからじゃ！」

石切丸に信康を預けて笑いながら元康がいなくなる

石切丸を睨みつける大俱利伽羅

微笑みを返す石切丸

安堵する刀剣男士たち

石切丸以外がいなくなる

石切丸は抱いている信康をあやしながら、子守唄を聴かせる

桶狭間の合戦後、松平信康は今川家より独立。

織田信長と同盟を結ぶ。永禄九年、名を徳川家康と改めたのであった。