消えた天才コンビ

１１、決心 ページ13

過去をつい思い出してしまった。


日向「俺は、あの時本当に楽しかった。彩だって、そうだろ！」


翔陽の言うとおり。

でも、だからといってもう1度バレーをするなんて


日向「彩がいないと楽しくない！あの時みたいにできない。なぁ、彩。俺にもう1度だけチャンスをくれ！今度は打ってみせる。ブロックがあっても、必ず！タイミングが合わなくても！」


翔陽の言葉が切実に胸にせまってくる。

私は



日向「彩がいれば俺は最強だ！逆に、俺がいれば彩は最強なんだよ！」


ふふっ、翔陽は変わってない。



そうだよね。

いつまでも逃げるわけにはいかない。



私だって、またバレーをやりたい！


彩「分かった、やるよ。」


そう答えた瞬間、翔陽に抱きつかれた。


日向「彩〜」

彩「ちょっと、翔陽重い！」



でも、それだけ嬉しかったんだよね。

まったく翔陽は


日向「よし、早速やろうぜ！せっかくだし、ブロックいた方がいいよな。」


考え深げな表情になった。

他の人を見ると、皆がこっちを見ていた。


そんな悩まなくてもいい気がする。

だって、皆強いところだもの。



日向「誰かブロックしてくれませんか！」

？「僕がやるよ。」

？「俺もやる。」

？「だったら、俺も！」


皆、背が高い。

大丈夫かな。


私も長らくやってないし。

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